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総火演(前段2)

◆平成21年度富士火器総合演習 後段演習(その1)

 

 

 

1125時、後段演習が始まります。

 

が、前段開始時は快晴だったのに、後段が始まる頃になると曇ってしまいました。

富士山の麓なので、天候の急変があるのでしょう。

パラパラと小雨も降ってきた・・・Σ(゚Д゚ ;)

去年のようにはならないことを祈ります。

 

さて、後段演習は『攻撃の場を通じた諸職種協同の先頭様相の展示』とのこと。

 

実際の実戦訓練の展示ということですな。

 

航空偵察>へリボン行動>攻撃・・・の順で構成されます。

 

後段演習は、陣地を占領した敵を総合火力で撃破するという内容です。

 

『状況開始』の号令で後段演習が始まります。

 

■航空偵察

 

攻撃するにあたり情報を収集するために、まずは航空偵察が行われます。

 

遠隔操縦観測システム(FFOS)の紹介。

遠隔操縦による小型無人ヘリコプターなのですが、

会場から3kmほど離れた場所を飛んでいるLIVE映像が流れただけでした。

実物は飛んでいたようですが確認できず。

 

 

 

 

OH1観測ヘリが登場。

軽快な動きを見せながら飛行してきます。

 

 

 

 

逆光状態・・・_| ̄|○

 

観測ヘリながら対空ミサイルなどの自衛のための兵器を装備しています。

 

”AH1Sの後継にOH1の武装型を”という話があったとかないとか。

できないことはないと思うのですが、

戦闘ヘリとなると開発にいろいろとコストがかかるそうです。

 

さてOH1ヘリの偵察により、敵陣地を確認。

地上部隊による偵察と敵状監視が必要となりました。

 

■偵察バイクの空路進入

 

 

 

要請を受けて飛んできたのがUH1J。

機首が尖っているのでJ型です。

 

 

 

 

着陸態勢に入ります。

偵察バイクを2台積んでいます。

空路から偵察バイクを進入させるのです。

 

 

 

 

ホンダのXLR250。

アルミブリッジを渡って、手押しで下りてきました。

 

この高さでは跨げないわな・・・。

 

 

 

 

偵察バイクを下ろしてヘリは離陸。

左のXLRはエンジンがかかりずらい模様。

 

「スターター押したら?」と思ったら、XLRの始動方式はセルフ式ではなくキック式でした。(^^;)

 

 

 

 

ようやくエンジンがかかり、2台揃って走り出し偵察に向かうXLR。

 

仕事なしであれば、オフ車で走ると楽しそうなダートですな。

 

■ヘリボン攻撃

 

敵情偵察の結果、

敵陣地に対してヘリボン部隊による攻撃を行うことになりました。

 

 

 

 

ヘリボン部隊展開時の援護射撃のため、AH1Sが飛来。

敵陣地に向かって20mm機関砲を撃ち込みます。

 

 

 

 

部隊を載せたUH60JAとCH47Jが飛来。

載せていませんが、UH60JAは2機飛来しています。

 

 

 

 

AH1Sによる援護射撃のもと、ヘリから隊員が降下していきます。

後ろにAH1Sが敵陣地に対して20mm機関砲をぶっ放しています。

 

 

 

 

降着地域の要点を確保するとかで、わらわら〜と隊員が周辺に展開。

降下した部隊により降着地域の要点を確保。

 

降下ロープを回収すると、ヘリは飛び去ります。

 

 

 

 

続いてCH47が、軽装甲機動車を吊り下げて飛来してきます。

 

『吊り下げ方式』による輸送は、地形上の制約で車輌が移動できない場所や、

ヘリが着陸できない場所に対して吊り下げて運搬する方法。

 

軽装甲機動車やFH70などを吊り下げるそうな。

 

 

 

 

近くで見るとこんな感じ。

吊り下げられた軽装甲機動車はかなり揺れています。

 

 

 

 

軽装甲機動車を地上に降ろすと吊り下げワイヤーを離してCH47は飛び去ります。

 

隊員が乗車しているのかと思ったのですが、酔うのか危険なのかで無人でした。

わらわら〜と隊員が駆け寄ります。

 

 

 

 

周囲には他の軽装甲機動車が展開して援護射撃をしています。

 

隊員は吊り下げワイヤーを回収し、軽装甲機動車に乗り込みます。

 

 

 

 

他部隊と合流のため、すぐさま移動を開始。

 

本気の軽装甲機動車は素早いです。

駐屯地近くの公道を走っているのとはわけが違いました。( ´∀`)

 

■中隊主力輸送

 

敵陣地の一角を攻撃・占拠したことで、中隊の主力が展開することになりました。

 

 

 

 

2機のCH47JAが飛来。

 

 

 

 

広場前に着陸。

 

 

 

 

CH47JAから武装した隊員が乗った高機動車が飛び出しました。

 

 

 

 

6名の隊員は左方向(敵陣地方向)に銃口を向けています。

左にハンドルを切っているのが分かります。

左後輪浮いてますな〜。

 

 

 

 

大きく車体を傾けながら左に曲がる高機動車。

後方ではCH47JAが離陸しようとしています。

 

 

 

 

観覧席前を猛スピードで通過する高機動車&隊員。

銃口は敵陣地方向。

 

後ろから軽装甲機動車も追随。

CH47JAの着陸と高機動車の援護をしていたということでしょうか。

 

■攻撃(偵察活動)

 

地上部隊が展開する前に、偵察部隊による偵察活動が行われます。

 

偵察活動には、敵に気付かれずに潜入する隠密活動と、

火力をもって敵陣地を強行突破する方法があるとのこと。

 

総火演では後者、強行突破の様子を見せておりました。

 

 

 

 

左の丘と広場前に87式偵察警戒車と軽装甲機動車が進入。

この後、敵陣地に向けて実弾射撃を行います。

これで敵陣地内に混乱を生じさせ、その隙に偵察部隊が敵警戒線を突破して侵入するそうです。

 

後方、左の丘に展開した87式が射撃を行い、手前の87式が敵警戒線を突破した潜入部隊の車輌です。

 

 

 

 

87式が撤収する頃に、今度は偵察バイク隊が登場。

次々とジャンプして行きます。

 

 

 

 

猛スピードで観覧席前を駆け抜ける偵察バイク。

今度はカワサキのKLX250です。

背負っているのは89式小銃。

偵察隊員は、この立ち姿勢のまま射撃できます。

 

ちなみに陸自の偵察用バイクは市販車そのままで、特殊な装備はないそうです。

残念ながら人型ロボットには変形しませんです。( ´∀`)

 

各駐屯地祭などでは見ているのですが、総火演では偵察バイク隊による射撃実演などはありませんでした。

 

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