早朝の移動
今回は新日本海フェリーの敦賀・苫小牧東便を利用することにした。途中、新潟港と秋田港に寄港する便で、秋田港に午前6時に到着するのだ。東北ツーリングにはちょうど良い時間帯に到着するので、今回初めて利用することにしたのだ。敦賀FT発は週4便。日程の都合から水曜日発の便に乗ることにした。ただ2001年10月の敦賀FT発は午前9時45分。遅くても午前8時半にはFTに到着しないといけないのだ。今までの走行DATAから大阪の自宅〜敦賀FTは3時間かかるので、5時半頃には出発しないといけないことになる。
そんなわけで起床は午前4時半。まだ陽は昇っておらず真っ暗だ。バイクに荷物を取り付けた後、朝食を食べる。大阪の10月下旬と言えども朝は少し寒い。冬用ジャケットと防寒ズボンをはいて5時50分頃に自宅を出発した。『旅』の始まりである。自宅発のツーリングで日の出前に出発するのは初めてのことで、いつもは車が行き交う近所の道路には車は1台も走っていない。ひんやりとした早朝の空気の中を進んで行く。
岸和田和泉ICから阪和道に入る。ここから敦賀ICまで一気に高速道路を走って行く。朝の6時頃だというのに、大型トラックはともかく背広姿のドライバーが運転する車が多い。通勤ラッシュが始まっているようだ。松原JCTを過ぎると周囲が明るくなってきた。どうやら日の出を迎えたようだ。
午前6時半に吹田料金所を通過して名神高速に入る。大型トラックや乗用車が多く、平日の通勤時間帯であることが分かる。天王山TNを越えると東の方角には朝日がサンサンと輝いている。『旅』で見る太陽はどこか違うように見える。
京都南IC手前から予想外の渋滞。ICから下りる車とその先の工事による渋滞だった。大津ICを過ぎると下り坂となり走行ペースが上がったが交通量は多く、80k/h前後で流して走る。栗東ICを過ぎると交通量はかなり減り、走行ペースを上げることが出来た。荷物満載のZRX1100ながら100+αk/hのスピードで走る。その甲斐あってか、午前7時40分頃に米原JCTに入り米原検札所に到着する。ここから敦賀ICまで約45kmなので気分的に楽になる。北陸道に入ると車はほぼ皆無。快適に進んで行く。ヘルメットの隙間から入る風が寒い。湖東の朝は気温が下がっているのだが、冬並の防寒具を着ているので寒さは感じない。賤ヶ岳SAで給油。ここで荷物満載のバイクを見かける。
賤ヶ岳SAを出て北陸道を敦賀ICまで走る。ICでR8に下りて敦賀FTへ向かう。いつもは夜にFTから高速に向かって走るので、逆方向を朝に走るのは不思議な気分になる。午前8時20分、敦賀FTに到着。乗船するフェリー『しらかば』はすでに接岸しており、トラック関係の積み込みが行われていた。 |