東北&北海道ツーリング1999

 

 

 

 

期間:1999年9月3日(金)〜9月16日(木)

 

 

 

 

東北&北海道ツーリング1999 その1

1999年9月3日(金)〜9月9日(木)

1999年9月3日(金)

 仕事から帰って来てからパッキングを済ませて16時前に自宅を出発する。9月だというのにめちゃ暑い。今回は名古屋港からの太平洋フェリーに乗るので、阪和道〜西名阪道を走る。大阪は晴れていたのに奈良方面に近づくにつれて雲が厚くなり、奈良県香芝市から雨・・・西名阪天理ICを過ぎると本格的な雨となる。雨の中走るのは嫌なのだが、今回はそうは言ってられない。本降りの名阪国道を走る。トラックが横を通過していく度に水飛沫で視界が見えなくなるし、90k/hで走って身体に当たる雨粒も痛い。雨天走行は嫌な気分になる。亀山に近づくと雨は上がってきた。東名阪道に入ると路面はドライ。雨が降った形跡すらない。どうやら奈良県〜三重県の山間部だけが大雨だったようだ。

 蟹江ICで高速を下りて県道を走って伊勢湾道にスイッチ。名古屋港を跨ぐ橋を渡っていると、これから乗るフェリーが見えてきた。そして19:00頃に名古屋フェリーターミナルに到着した。

 舞鶴とは違い、ライダーの人数も6人ほどと少ない。そのほとんどは苫小牧まで。仙台で下りるのは私とおっちゃんライダーだけであった。19:30からバイクと車の乗船が始まるが、仙台下船組は最後の乗船となる。待っている間に雨が降ってきた。幸い本降りになる前に乗船出来た。20:10、フェリーは定刻より10分遅れで名古屋港を出港した。

 今回も2等寝台を予約する。ゆっくり寝ないと疲れがとれないのだ。一段落してからレストランへ食事に行く。このフェリーの食事は、朝昼晩ともすべてバイキング方式。腹を空かす事の多いライダーにとってはありがたい。晩にはジャズ演奏会や映画上映会などがあった。またジャズの生演奏を聴けるバーもあるなど、他の長距離フェリーとはひと味違ったサービスを提供してくれる。ゆっくりと船旅を楽しみながら北海道に向かいたい人向けのフェリーである。

(9/3の走行距離:205km)

名古屋FTに到着。舞鶴とは違い、

バイクの数は少ない。静かなFT。

1999年9月4日(土)

 太平洋フェリーは、名古屋〜仙台〜苫小牧を結ぶ長距離フェリー。全区間乗れば約40時間かかる。運航日が隔日なために日程に組み込みづらい面もあるのだが、フェリーで関西から東北に入るには太平洋フェリーが一番アクセスが良いのだ。

 太平洋フェリーは乗船時間が非常に長いので、乗客を退屈させまいといろんなイベントを用意していてくれた。晩はジャズ演奏会、昼には船長トークショー&ブリッジ見学会などなど。フェリーのブリッジに入れるなんて経験はなかなか出来ないので、早速参加してブリッジに足を踏み入れる。ブリッジは操舵機やレーダーなどが置いてある細長い部屋という感じ。もっとごちゃごちゃしているかと思ったがそうでもなかった。甲板から見るよりも遙かに眺めの良い場所でもある。ちょうど下り(名古屋行き)のフェリーとすれ違う時間で、霧笛(?)を鳴らしながらすれ違う。あちこちの長距離フェリーに乗ったが、こういうイベントをするのは太平洋フェリーだけかも知れない。さすが『FERRY of THE YEAR』を連続受賞するだけのフェリー(会社)だ。

 そうこうしている内に、予定より15分遅れて16:15に仙台港に到着。仙台で下船したは、夫婦で東北をタンデムツーリングするというハーレーのおっちゃんと私でだけであった。

 仙台市街をパスしたいので、仙台東部道路〜仙台南部道路を走って仙台南ICから東北道に入り、高速をひたすら南下する。途中の安達太良SAで、ヒッチハイクして沖縄に向かう途中だという北海道の大学生に出会う。こういう骨のある若者はちゃんといるのだ。

 郡山JCTで東北道から磐越道に入り猪苗代磐梯高原ICで下りる。下りてから道に迷い、猪苗代市街にある民宿『ほりい荘』に到着したのは20:50頃であった。

 『ほりい荘』は温泉付きの民宿。荷物を置いて一段落してから温泉に入ると、温泉に入ったおっちゃん2人がTシャツ姿で正座している大学生らしきにーちゃん2人に話をしていた。『?』と思いつつ温泉に入る。話の内容を聞いてみると、どうやら民宿の別棟に宿泊して合宿している東京の某大学柔道部のOBと現役部員のようだった。体育会系(しかも武道系)クラブの厳しい上下関係の一端を見てしまった。

(9/4の走行距離:185km)

フェリー同士のすれ違いをブリッジか

ら見る。相対速度は結構速く、あっと

いう間に過ぎていった。ワイパーはブ

リッジのワイパー。

ブリッジ見学会で船長と記念撮影。

仙台FTに到着。2回目の東北上

陸。

1999年9月5日(日)

 朝食は別棟の食堂で食べた。どうやら本棟で泊まっていたのは私だけであった。食堂で某大柔道部の人達と会った。総勢30名ほどの現役部員の男と女子マネージャー5人が、OBが下りてきて着席するまで誰一人席に座らずに立っていた。OBの号令で食事開始。その横でのんびり飯を食べていた私。体育会系クラブの厳しさをまた見てしまった。

 パッキングを済ませて精算を済ませて、8:15頃に宿を出発する。R49に入り郡山に向かう。磐梯熱海温泉の公衆浴場『宝の湯』に寄るが、夕方からしか入浴できないとのこと。朝風呂をあきらめて郡山市内へ向かって走り、郡山ICから再び東北道に入った。

 東北道を白河ICまで南下。白河ICで下りて、R289で甲子温泉へ向かう。目的は『甲子峠登山道のR289標識』を撮影することにある。整備された2車線道路を快走する。高速道路並みの立派なTNが連続するBP区間が終わり、急勾配の1車線道を下ると甲子温泉に到着する。温泉から先はバイク通行不可能なので、甲子峠を越す登山道を歩いて進むとR289国道標識があった。登山道にR289国道標識・・・興味のない人にはど〜でもいいことなのだが、3ケタ国道探索家には非常にうれしいモノなのだ。

 甲子温泉に戻り、今回のツーリング最初の温泉に入る。宿の本館から大浴場までは長い廊下を歩いて、阿武隈川の源流を渡らなくてはならない。大浴場は木造の混浴風呂。内部は岩風呂となっている。30分ほどぼけ〜としてから温泉を出る。バイクで出発準備をしていると、東京に住む90歳のじーちゃんが話しかけてきた。一人でよくここまで湯治しに来るという。温泉巡りが趣味という元気なじーちゃんであった。

 甲子温泉から白河市街に戻る。R4〜R294〜R118を走る。2車線のローカル国道を淡々と走る。R118沿道にも温泉が幾つかあったのだが、共同湯への部外者の入浴は禁止されているそうなので湯野上温泉に向かう。湯野上温泉の無料混浴露天風呂を探すが、場所が分からず諦める。

 R118を阿賀川(大川)沿いに北上して、混雑する会津若松市街を通過。R121を北上を続ける。喜多方側のBPの取り付け区間はまだ完成しておらず県道を暫定改良してBPにアクセスする。R121BPはトラックや車の通行量が結構多い。BPの手前で遅いトラックを抜いていたので、BP区間は先行車を気にすることなく快走出来た。高速道路並みの立派な大峠TNを120k/hで駆け抜けると山形県に入る。

 R121の喜多方〜米沢間は米沢街道に沿って大峠を越していたが、1992年8月にBPの大峠TN開通により、1車線酷道の大峠を越える旧道区間は通行止め(廃道?)となった。BPは別ルートで建設されたので、BP沿道に旧道の姿を見ることはない。

 米沢市街を抜けて米沢南陽道路を走り南陽へ。R13を上山に向かう。途中でトラックが道を封鎖するように事故を起こしたとかでR13は大渋滞。事故現場まで約10kmほどトロトロ走る。事故現場は集落内を通る迂回路を走ったので、現場は見ていないがかなり大きな事故のようだった。この影響で、R13上山側の上り(南陽方面)車線は上山市街まで大渋滞であった。

 上山市街に入る。市街には公衆浴場が6軒あるのだが、案内が一切無いためどこにあるか全く分からない。駅に行って観光案内所で地図を貰ってようやく探し当てたのが、上山温泉中ノ湯公衆浴場。街中の裏通りにある公衆浴場で、注意しないと行き過ごしてしまう。地元の人向けの公衆浴場なので余計な設備は一切無い。雰囲気の良い公衆温泉だった。ちなみに入浴料は50円だった。温泉を出てから、近所のおばーさんに東北弁(山形弁?)話しかけられたが、ほとんど理解できなかった。東北に来たとつくづく感じた。

 上山温泉を出てからすぐ北にある黒沢温泉に向かう。山形YHに泊まるためだが、黒沢温泉でYHの場所が分からなくなり、初日に続いて宿直前で迷ってしまった。うろうろした挙げ句、ペアレントに県道まで迎えに来て貰い、ようやくYHにたどり着いた。お騒がせ致しました。

 山形YHは温泉付きのYH。漫画やら鉄道雑誌が大量にある。この日の宿泊はJR組の大学生2人と私の3人だけだったが、消灯まであまり話すことなく漫画を読んで過ごした。

(9/5の走行距離:337km)

快晴の東北を走る。気分爽快。

会津鉄道の湯野上温泉駅。ご覧の

通りの凝った駅舎。

大峠TNの福島県側入口。

大峠TNを越えて山形県を初訪問。

1999年9月6日(月)

 山形YHを9時頃時出発しR13を北上する。片側2車線の快適な国道なのだが、天童市から前方に白バイが入って来たため約20kmもの間、白バイの後ろに付いて制限速度60k/hで走ることに。白バイ隊員の運転の仕方をじっくりと見せて貰いました。

 尾花沢からr28を走ってR47に抜ける途中、赤倉温泉に寄ったがここの共同湯も部外者は入浴禁止だった。聞くところでは、数年前に他の部落の人間が入りに来て滅茶苦茶に壊して出ていったことがあって以来、入口には錠をして部外者入浴禁止となったとか。一部のマナーすら守れない者のために、とんだとばっちりを受けてしまった。他の温泉の部外者入浴禁止という共同湯もそういう理由からだろうか?

 R47に入り中山峠を越して宮城県に入る。鳴子からR108に入り北上する。R108沿いの神滝温泉に寄る。一見民家にしか見えない一軒宿の温泉。昔ながらの湯治宿なのだが、近年は湯治に来る人も少なくなったと女将は話していた。一人だけで完全貸し切りの温泉に浸かってのんびりする。

神滝温泉の北側に鬼首間欠泉があるというので寄ってみる。100℃近い温泉がガスが溜まると一気に吹き出すという間欠泉。間近で見ると火傷するので、少し離れて出てくるのを待つ。10分ほど待つと間欠泉に変化が現れた。吹き出す直前になるとガスの『シュ〜』という音がして、『ズボボボボ・・・』という感じで温泉が噴き出し、高さ10mほどの温泉の湯柱が3分ほど現れた。結構迫力があった。ちなに見るのは有料で入場料がいる。

 間欠泉を出てからR108に戻って、96年8月に開通したR108鬼首道路を快走する。2車線の快走国道だが、TN内の路面は所々荒れている所もあるので70k/h位で大人しく走る。宮城県側の旧R108の入口は閉鎖され、鬼首峠を越す旧R108は通行止めになっていた。どうやら廃道となったようだ。東北の100ケタ台の3ケタ国道は整備が進んでいるのだ。秋の宮温泉郷を抜けてR108を北上しR13に入る。R13沿いの道の駅『おがち』にて昼食。ここで初めて他のツーリングライダーと出会って話をした。

間欠泉弁天が噴き出す瞬間。左→右の順にズ

ボボッと温泉が噴き出すのだ

間欠泉雲竜というのもある。

 これから向かう北の方角には分厚い雨雲がかかっていたので、バックに防水カバーをかけてレインパンツだけをはいて出発する。湯沢横手道路を走っていると小雨が降りだし、横手市街に着く頃には本降りとなった。レインジャケットを着込んで北上を続ける。途中でr11に入り大曲市街をパスしてR46に入る。田沢湖町からR341に入り、小雨の中八幡平に向かう。

R108を北上するに連れて雲行きが怪しくな

る・・・

 R341は宝仙湖が終わる辺りまでは整備された2車線快適国道なのだが、ダム湖が終わってしばらくすると、急勾配・急カーブの連続する路面の荒れた1.5〜2車線ワインディングになる。要所にはスノーシェルターが設けられており、雪深い所を走る国道であることを物語っている。天気が悪いので玉川温泉には寄らずに八幡平に向かう。途中で旧R341に入り、旧道から分岐するダート林道を約400mほど走って、今夜の宿である民宿『ゆきの小舎』に到着した。山中の一軒宿とはまさにこのこと。日が暮れると宿の周りは暗闇が支配する。明かりがあるのはこの宿だけなのだ。

 今日の宿泊客は私と埼玉から来ていた夫婦だけ。夕食には玄米が出る。実は玄米を食べたのは初めてだったのだが、白米より固いぐらいで味がどうこうということはなかった。玄米の方が健康的だとか。夕食後、宿のオーナー夫婦も交えて、かなり遅くまで『地球温暖化と自然環境』について議論した。こういう自然に囲まれた所にある宿だから、こういう話も出来るのだろう。

(9/6の走行距離:309km)

1999年9月7日(火)

 予定では連泊するつもりだったが、起きてみると快晴だったので移動することにする。宿のオーナーらと写真を撮った後、10時少し前に出発する。アスピーテラインに入り2車線ワインディングを快走する。途中、湯治湯で有名な後生掛温泉に寄る。木造の大浴場には内湯の他にも泡湯・泥湯・打たせ湯・蒸し風呂があり、露天風呂もあって楽しめる。お勧めの温泉。

 八幡平の麓では快晴だったのに、いつの間にやら曇って来て今にも雨が降り出しそうな天気に変わっていた。雨具をつけて出発する。アスピーテライン沿道には温泉が幾つかあったのだが、雨が降らない内に峠を越えておこうと思い先を急ぐが、標高1400mを越えた辺りから霧が出始め、見返峠を越して岩手県にはいると視界3m以下の中を走ることに・・・。先のカーブが右か左か分からないスリリングな走行となった。霧は八幡平スキー場付近まで来るとなくなった。振り返って見ると見返峠付近は雲の中であった・・・。

 R282を南下してr16で盛岡市街をパスしてR46に入る。雫石でr212に入って湯ノ上温泉を目指すが、r212に入った途端についに雨が降り出した。本降りのようで徐々に雨脚が強まって行く・・。湯ノ上温泉への道が崖崩れ通行止めだったので、網張温泉に向かうことにするが雨脚はさらに強くなり止む気配すらない。結局、網張温泉に向かう気すら失ってしまい、そのままR46に戻ることにした。途中で小岩井農場によって雨宿りでもしたら良かったのだが、雨の中休憩すると恐らく動かなくなってしまうだろうと思い、小岩井農場に寄らずにR46に向かった。これが後で思いっきり後悔することになる・・・

 大雨の中r219を走ってR46へ出て盛岡市街に向かう。盛岡市街を抜けてR396に入り遠野に向かう。R396に入ると程なくして雨は止んでしまう。大迫町まで来ると、路面は完全ドライで雨の降った気配は一切ない。同じ岩手県でも北上川を挟んで少し離れるだけで天気が違っていた。岩手県は広い。

『ゆきの小舎』出発前にオーナー夫

婦と宿泊客とで記念撮影。真ん中

のメットを被っている怪しいやつが

作り人。

アスピーテラインに入る。この時は

晴れていたんですけどね・・・

標高1541mの見返峠に到着。

 雨の中走ったために非常に疲れてしまい、16時頃には早くも遠野YHに入り休むことにした。夕食の後、20時半頃にオフライダーのUさんが到着した。Uさんは分割日本一周の最終日ということで、今日でめでたく日本一周を達成したとか。おめでとう。

 部屋で話を聞いてみると、私が大雨の中、小岩井牧場の近くを走っていた頃にUさんもあの辺りにいたとか。私は小岩井牧場をパスしたのだが、Uさんが小岩井牧場に寄ったところ、あの賀曽利さんに出会ってしまったという。(賀曽利さんは日本一周ツーリング東日本(東北)編の最中だったのだ。)Uさんは『神様に会った』と感激していた。あの時、雨の中でも小岩井牧場に寄っていれば、私も賀曽利さんに会えたのにぃぃぃぃ・・・寄らなかったことを滅茶苦茶後悔したのであった。

(9/7の走行距離:211km)

☆★☆ 賀曽利隆さん ☆★☆ 

賀曽利隆さん。バイクで世界一周や日本一周を何度もしているという方で、ツアラーの間では『神様』と呼ばれている凄い人。

50才を越えてもなお日本一周ツーリングや海外ツーリングをしておられる。ほんまに『神様』かも知れない。ありがたやありがたや。

1999年9月8日(水)

 今日は遠野をチャリ(大阪弁で自転車のこと)で彷徨きたいのでバイクは休み。Uさんを見送った後、YHの自転車を借りて遠野探索に出かける。まずは常賢寺の『かっぱ淵』に向かう。大阪の番組『探偵ナイトスクープ』でも紹介された『かっぱ淵の主』こと阿部与南さん(90歳)に会いに行く。なかなか会えないそうなのだが、初訪問でいきなり会ってしまった。知る人ぞ知る有名人なのです。阿部じーちゃんは。今度嫁さんと子供を連れてこいと言われてしまった。

 常賢寺の門に戻ると雨が降り出した。以後、傘をさして遠野を自転車で彷徨く。山口集落の水車を見た後、気になる風景があると脇道に入ってみたりしながら彷徨く。雨が強く降り出したので、伝承園に入りここの体験細工コーナーでワラ馬作りに挑戦する。これやってみると結構おもしろい。なんだかんだ言っても、ワラ馬の半分は師匠のおばーちゃんが造ってくれた。この後、伝承園内を散策する。おしら様を1000体近く祭ってあるおしら堂は圧巻。その雰囲気は実際に訪れて感じて下さい。

 伝承園を出ると雨は上がっていた。15時頃にSL(D51)の試運転列車が着くというので遠野駅に向かう。約3kmほどの道のりをチャリで走る。しかし駅にはD51の姿はない。駅員に聞くと本日は試運転はないそうだ。残念。

 YHに戻ると日本一周中というライダーが来ていた。食後、このライダーの話や有名な庭の設計士に弟子入りした人の話を聞く。なかなか聞けないおもしろい話しであった。

(9/8の走行距離:0km)

かっぱ淵。左のベンチに座っているのが阿部

じぃさん。

遠野の風景。昔の日本の雰囲気が漂う。

伝承園の入口。ワラ細工教室などの体験

施設やおしら堂や曲がり家などの保存施

設もある。

1999年9月9日(木)

 朝起きると空は快晴。昨日の天気がウソのようだ。出発組を見送った後、YHの人達の見送りを受けて9時頃に遠野YHを出発する。R340を北に向かい、立丸峠を越して遠野から離れる。2車線国道を快走してR106へ入る。そのままR106を宮古まで走る。

 宮古市街近くにある浄土ヶ浜に寄った後はR45をひたすら北上する。R45は太平洋を見ながら三陸沿岸を走る快適国道。交通量は非常に少なく結構いいペースで走ることが出来る。あくまでも海岸沿いに北上したかったので、田野畑村でr44に入りR45から一度離れる。途中の北山崎に寄り、展望台から見えるリアス式海岸の断崖が重なり合う風景は絶景である。

 このすぐ北にある黒崎にも寄ろうとしたが寄り損ねてしまい、普代から再びR45を北に向かう。久慈からはR395にスイッチして内陸に向かう。2車線の3ケタ国道R395は交通量も少なく快走出来るのだが、異常に眠たくなってきたので、道の駅『おおの』の遊歩道のベンチで30分ほど仮眠を取る。

 起きてから二戸に抜けて金田一温泉に寄る。クアハウス風の温泉で、設備はめちゃ整っていた。ここが東北最後の温泉となる。温泉を出た後、R4〜R104で八戸へ向かう。八戸港に到着したのは17:30。室蘭行きのフェリーが離岸した直後であった。どこに行くこともなく、フェリーターミナルで時間を潰す。乗船手続きが始まった20時頃には、数台のバイクが到着していた。最終的に、バイクは8台だけだった。去年に比べると非常に少ない台数だ。

 22:00、フェリーは八戸港を出港する。次の目的地は北海道である。

(9/9の走行距離:289km)

立丸峠を越えて遠野から離れる。

宮古市北にある浄土ヶ浜に寄る。

太平洋岸沿いにR45を北上する。

八戸FTに到着。

『東北&北海道ツーリング1999 その2』に続く。

TOP

つりんぐれぽぉと