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●護衛艦『さざなみ』 (DD113) 2007年(平19年)7月21日(土)に海上自衛隊阪神基地に おいて護衛艦『さざなみ』と護衛艦『うみぎり』の一般公開が行われました。 同じ日、阪神基地では基地祭というか子供向けのイベントが開催されており、たくさんの親子連れでにぎわっていました。護衛艦内にも子供の姿が多く見られ、いつもとは雰囲気の少し違う一般公開となりました。
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>>2007.09.02 Update |
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■護衛艦『さざなみ』 (DD113) |
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護衛艦『さざなみ』は2005年(平17年)2月に竣工した護衛艦『たかなみ』型の4番艦。最新型の汎用護衛艦で、全5隻が建造されて就役している。 1996〜2002年(平8〜14年)に9隻就役した護衛艦『むらさめ』型の改良型であるため、外観はほとんど同じように見える。『むらさめ』型との大きな違いは、VLS(垂直発射装置)を1形式に統一(『むらさめ』型では2形式)したことと、主砲を54口径127mm単装速射砲に変更したこと。これが故に基準排水量は『むらさめ』型よりも100t増えている。また『たかなみ』型護衛艦は、最新鋭のSH60K哨戒ヘリにも対応している。 |
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●『さざなみ』Data
>>基準排水量:4650t/満載排水量:6300t 54口径127mm単装速射砲×1 高性能20mm多銃身機関砲(CIWS)×2 90式SSM4連装発射筒×2 Mk41VLS(シースパロー短SAM/アスロックSUM)×1(32セル) 3連装短魚雷発射管×2 >>竣工:2005年(平17年)2月16日/建造:三菱長崎/所属:第 4護衛隊群第8護衛隊/母港:呉 |
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●『さざなみ』3代 |
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◆初代:駆逐艦『漣』 明治時代の帝国海軍において、雷型水雷艇(駆逐艇)4番艦としてイギリスにて1899年(明治32年)に竣工。翌年佐世保に回航され、駆逐艦『漣』として帝国海軍所属の艦となる。 1904年(明治37年)〜05年(明治38年)にかけての日露戦争に参加。旅順攻略戦、黄海海戦、日本海海戦など主要な作戦・海戦に参加している。ことに日本海海戦では、1905年5月28日に僚艦の駆逐艦『陽炎』(初代)とともに、ロシア第二太平洋艦隊司令長官ロジェストウェンスキー中将が座乗するロシア帝国海軍駆逐艦『ビエドブイ』を捕獲する大手柄をあげている。 1913年(大2年)4月に除籍。その後は雑役船『漣丸』となるが、1914年(大3年)に勃発した第一次世界大戦に従軍。青島攻略戦に参加する。その後、1916年(大5年)8月末に千葉県館山沖にて標的船となり撃沈処分され、廃船・売却となった。
◆2代目:駆逐艦『漣』 1932年(昭7年)5月に『綾波』型駆逐艦の9番艦(正確には『吹雪』型駆逐艦の19番艦)として竣工。横須賀鎮守府の第7駆逐隊所属となる。 1937年(昭12年)7月からの日中戦争では上海攻略戦ならびに杭州湾上陸作戦に参加。大東亜戦争(太平洋戦争)開戦時はミッドウェー島を砲撃している。その後、南方戦線に異動となり、スラバヤ沖海戦や珊瑚海海戦などに参加している。 1942年(昭17年)6月のアッツ島攻略戦に参加後は、内地と南方を行き来する艦船や輸送船の護衛に従事。1944年(昭19年)1月14日、カ号作戦参加船団護衛のため集結地に移動中に、アメリカ潜水艦の雷撃を受け沈没。同年3月に除籍された。
◆3代目:護衛艦『さざなみ』 省略。
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■外観 |
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いつもの場所から艦の全景を撮影します。さすがは最新の汎用護衛艦だけあって、ステルス性を考慮してか上部構造物はかなりコンパクトにまとめられています。こうして見ると、『たかなみ』型の特徴である、艦首の127mm速射砲とその直後のMk41VLSがよく分かります。 ちなみに写真左端の白テントは、この日開催された基地イベントの模擬店などのテントです。 |
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127mm速射砲の付近から艦尾方向を見てみます。煙突なども含めて角の鋭い形で構成されています。これらはステルス性を考慮しての形態だそうです。艦橋前の白い筒はCIWSです。 |
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艦尾から艦首方向を撮影しています。ヘリコプター発着甲板後部の係留装置がある甲板は少し下がっています。これはヘリコプター発着艦時の作業安全性を考慮されてのことだとか。 前方にあるヘリ格納庫も角の鋭い形態をしています。『さざなみ』(というか『たかなみ』型)のヘリコプター搭載定数は1機ですが、格納庫にはSH60J/Kを2機格納できるような広さを確保されています。格納庫上にもCIWSが配置されています。 |
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同じ日に一般公開された護衛艦『うみぎり』艦橋付近から撮影した『さざなみ』です。左舷後方からの眺めがよく分かります。 『あさぎり』型護衛艦などにはヘリコプター発着甲板の後ろに短SAM発射機がありましたが、『むらさめ』型や『たかなみ』型は発射機を無くしてVLS化しています。シンプルな感じになっているのは、甲板上の発射機などが少ないためです。 2つある煙突は艦橋寄りのが左舷、艦尾寄りのが右舷に偏って配置されています。いわゆる”シフト配置”となっています。 |
■兵装 |
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『さざなみ』で目立つのが54口径127mm単装速射砲。このタイプは『たかなみ』型護衛艦と『こんごう』型イージス護衛艦にだけ搭載されています。角角しているのはステルス性を考慮しての形態なのでしょう。あめふらし@管理人は、この速射砲を見るのは初めてでした。なにせ大阪ではイージス艦どころか護衛艦などの一般公開はなかなかないものですから・・・。(;´∀`) |
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艦橋の右ウィングから見た艦首部分です。127mm砲の後ろにあるのがMk41VLS。『あさぎり』型護衛艦までは、シースパロー短SAMとアスロックSUMはそれぞれ発射機が装備されていましたが、『むらさめ』型以降ではVLSとして発射機を無くしました。『たかなみ』型ではVLSをMk41のみとして前甲板に 32セル配置しています。 Mk41VLSも初めて見ましたが、甲板上から見ると単に何かの台という感じのもので、ミサイル発射装置とは思えないものでした。艦橋から見下ろして初めてVLSだなと分かります。 |
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■艦橋 子供を記念撮影する親が多く、艦橋内は大混雑していました。なのであまり撮影していません。m(_ _)m |
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■ヘリコプター格納庫 |
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後部のヘリコプター格納庫です。上にCIWSがあります。一軒家ぐらいの大きさがあります。格納庫も角ばっていてステルス性を考慮した形態になっています。内部にはSH60J/Kが2機まで格納できるので、内部は結構広かったです。金があれば、こういう形のガレージを作るのもいいかも。(;´∀`) 写真右端下にあるのはヘリの発着管制室です。 ちなみに当日は内部で”組紐体験会””手旗信号体験”などのイベントが行われました。臨時売店もあって、たくさんの人で賑わっていました。 |
■SH60J |
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毎度お馴染みの海上自衛隊の主力哨戒ヘリコプターであるSH60Jです。ローターブレードを折りたたんだ状態で展示されています。一般公開に合わせて『さざなみ』のヘリコプター発着甲板で展示しておりました。操縦席にも座ることができ楽しめました。 ちなみに手前の金太郎っぽいのは『さざなみ』のマスコットキャラクター「漣 太郎」の記念撮影用看板です。 |
■『さざなみ』いろいろ 本筋から外れます。一般公開時に見かけたいろんなモノです。 |
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【終わり】 |
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