第5回全日本かくれんぼ大会

 

2004年(平16年)6月13日(日)

 

 2003年(平15年)10月、兵庫県の西の端にある小さな温泉街を舞台に『第4回全日本かくれんぼ大会』が開催されました。そう、『もうい〜かい?』『まぁだだよぉ〜』というかけ声でおなじみの『かくれぼ』です。

 「まぁ遊びだから・・・」と、余裕しゃくしゃくで参加してみた管理人@あめふらし。ところが実際は『遊び』の域を超えており、かなりの洞察力と眼力そして体力が要求される、奥深い一つの「競技」でした。結果は惨敗・・・(´・ω・`) ショボーン

 そして2004年(平16年)6月、兵庫県温泉町を舞台に『第5回全日本かくれぼ大会』が開催されました。「隠れ人ゲットだぜ!」をスローガンに、再チャレンジして参りました。

◆かくれんぼ大会

 全日本かくれんぼ協会という協会の主催で開催されるのが『全日本かくれんぼ大会』。今回で5回目の開催となります。管理人@あめふらしが初めて参加した前回(第4回)は、2003年10月に開催されました。結果は「隠れ人」を見つけることが出来ないまま終わり、参加記念の景品をもらって帰っただけでした。(´・ω・`) ショボーン

 さて、その『かくれんぼ大会』について簡単に説明しましょう。『かくれんぼ大会』は、『夢千代日記』で有名な、兵庫県・鳥取県の県境に近い兵庫県温泉町の湯村温泉で開催されるイベントです。温泉街一帯をエリアとして「かくれんぼ」をするのです。

 参加資格は特になく、誰でも応募して参加することが出来ます。(ただし定員制。参加費必要) 参加者は「鬼」となり、街のどこかに隠れている「隠れ人」を見つけて捕まえ、奉行所まで連れて行かねばなりません。そこでクジをひいてペナルティを受けるか、別のイベント(クイズラリー)に参加しないといけません。ペナルティといっても、丹波牛のステーキや湯豆腐などの地元特産品を食べるというもの。(もちろん無料)

 また大会では、「隠れ人」「鬼」とも仮装して参加してもOKで、仮装の出来次第で豪華賞品(04年では海外旅行)も貰えるという特典付き。毎年、いろんな衣装で仮装して参加される方が多いようです。今年(2004年)は「隠れ人」の一般募集も行われ、前回より「隠れ人」の数が増えたようなので、ゲットできる確率も多少は上がったようです。

 さて、これまで毎年10月に開催されていた『かくれんぼ大会』ですが、今年(2004年)より6月第二日曜日の開催となり、前回よりわずか半年ほどしてから案内状が届きました。ツーリング仲間など、急いであちこちに声をかけてみましたが、ほとんどの人が都合が悪くて参加出来ないとの返事。

 結局、今回参加することになったのは、第4回に参加した管理人@あめふらしとオーシェさん、それに初参加となるTやんの3名で参加となりました。他に相互リンクしている『Nature』の管理人・瀧音氏が家族で参加となりました。

第五回大会のプログラム→

◆大会前日

 『かくれんぼ大会』の過去4回のうち、3回目までが雨。前回の第4回大会では、私が参加したにも関わらず、初めて快晴下での大会となった。ヽ(゚∀゚)ノイイ! ところが今年は梅雨の真っ直中の6月開催となったため、雨が降る可能性が高くなった。「あめふらし」の異名を持つ管理人が参加するのだから、雨が降るかも知れない・・・ 案の定、2004年6月上旬に発生した台風4号が西日本に向かって北上していたので気が気ではない。

 6月5日頃、6月11〜12日の間に西日本の近くをかすめるor直撃という天気予報が発表さた・・・。Σ(゚Д゚)マジッ!? なんで? どうしてこの時期に? 断っておきますが、私は召還などしていません。台風が勝手に発生してやって来たのです!(^^;) 

 予報を見ながら、「これは台風の中を移動しなくてはならないかも・・・。それよりも台風直撃で大会中止となるのでわ?」と暗い予想をしてしまう。(((;゚Д゚))) どうなるかヤキモキしましたが、運良く(?)台風4号は10日頃に紀伊半島沖で温帯低気圧となり、大会当日(13日)に西日本へ直撃する恐れはなくなりました。やれやれ・・・

 移動日とした6月12日の天気予報は見事に外れ、雨の中を会場となる兵庫県温泉町まで移動することに・・・。どこにも寄り道しないで16時過ぎには宿泊先となる『栃の実荘』に到着。宿でオーシェさんとTやんと合流。前回は、食後に大会の下見をしに温泉街をウロウロしたが、前回ウロウロしてデータを持っていると言うことで下見は無し。同じ宿に泊まった瀧音氏とともに24時頃まで宴会となった。

 しかしずっと宴会というわけにはいかないので、初参加の瀧音氏とTやんも交えて簡単に打ち合わせをする。前回の様子や「隠れ人」がどういう風に隠れているかなどを教える。そしてオーシェさんが「この大会に参加すると、人間不信に陥るよね・・・」とつぶやく・・・。この大会、誰が「隠れ人」か全く分からず、予想だにしなかった人が「隠れ人」だったりする。確かに人間不信に陥るかも・・・(^^;) まぁ、それが『かくれんぼ大会』たる所以なのでしょう。

 打ち合わせもそこそこに、あれこれディープな話題で盛り上がる。で、24時過ぎには明日に備えて就寝。雨は夕方には上がっており、明日は晴れそうな気配であった。

◆かくれんぼ大会(当日)【2004年6月13日(日)】

★当日の朝

 昨日の天気はどこへやら。大会当日の6月13日(日)は朝から快晴。ヽ(゚∀゚)ノ<ヒャッホウ! 起床してからすぐに宿の露天風呂へ。朝から入る露天風呂は気分爽快だった。朝食後、荷物をまとめて早々に宿を出発。今回も宿の好意で屋根のあるところにバイクを止めさせて頂きました。ありがとう。m(_ _)m

★開会式前

 前回、会場に一番近い北駐車場が9時過ぎには満車となったのを知っていたので、8時45分頃には北駐車場へ移動。開会式会場の温泉町役場前に移動する。役場前に特設ステージが設置されるのは前回と同様。しかし開会式まで1時間ほどあるのに、すでにステージには司会者が立ち、参加した仮装組をステージ上に呼んでインタビューしていた。5回連続参加の強者や『キューティーハニー』のコスプレをした兄ちゃんなど、いろんな人達が参加しているようだ。私らは何も仮装せず、『素』のままで参加。あくまでも「隠れ人ゲット」で賞品を狙うことにしていた。

 今回からは代表者がまとめてゼッケンをもらいに行くので、受付での混雑はそんなになく無事に受付を済ませる。気温がぐんぐん上がって行く。テント下はすでに参加者で一杯なので、建物の影に入り他の参加者を眺めながら開会式を待ちます。

 気が付くと男ばかり5人組の集団が、DVDカメラ片手に何やら打ち合わせしていた。うち一人にCCDカメラとマイクをセッティングしている。なんとこの集団は、大会の噂を聞きつけて取材に来た大阪の読売テレビ(日本テレビ系列)の取材チームだった。テレビでも取り上げられるなんて、なんともメジャーな大会になったようです。こりゃ来年は参加者激増かな? 

 さて10時に近づくと、あちこちからやって来た参加者達でステージ周辺は混雑し始めた。ただ前回に比べると仮装参加者が少ないような気が。前回はもっと多かったような・・・。前回から短期間での開催なので、仮装が間に合わなかったのでしょうか? しかし10人ぐらいの参加の小学生女の子集団などは、全員メイドの格好をしているなど、用意周到なグループもちらほら。チャイナドレスを着たおねぃちゃんグループや『食い倒れ人形』に扮した人もいましたな。少なくてもそれなりに工夫をして仮装しているようです。それを見ているだけでも楽しめた。

開会式前の風景。仮装参加者をステージに呼ん

で、いろいろとインタビューをしていました。

会場の一角で打ち合わせする取材スタッフ。「も

しや隠れ人?」と思った人も多かったはず。

開会式が近づくと、参加者が続々と集まりだした。

あちこちに仮装集団の輪が広がる・・・

★開会式

 午前10時、開会式が始まる。前回と同じく、ステージ横のテント下には、家老の姿をした温泉町の議長さんや役場の方達が揃って座っていた。まずは『かくれんぼ協会』会長の挨拶。ここで気づく。そういや町長こと『かくれん坊将軍』様のお姿が見えない。すでに隠れてしまったのかと思っていると、司会の方が「では、かくれん坊将軍の登場です!」と声を張り上げた。

 『おおおっ!?』

 どよめく会場。おなじみの『暴れん坊将軍』のオープニングテーマが鳴り響く中、西の方角から牛に乗った『かくれん坊将軍』様が登場!ヽ(゚∀゚)ノ カコイイ!

 参加者達のテンションは一気に上昇。皆の注目を浴び、いくつものカメラに囲まれて牛から降りる将軍様。降りてから私の前を横切って特設ステージへ。刀を持つお付き(従者)の2人も欲しいところ。お庭番でもいいかな?

 特設ステージに上がった将軍様こと馬場丹波之上様が御挨拶。挨拶が終わると全員でラジオ体操。今年はステージ前に『くのいち』達がいなくて寂しいラジオ体操でした。(´・ω・`) ショボーン

午前10時、開会式が始まる。去年と同じ司会の

方でした。

『かくれんぼ協会』会長の御挨拶。商人っぽい格

好をしておられます。

ステージ前に集まる「鬼」たち。この中に「隠れ人」

も紛れ込んでいるのだ。

牛に乗って将軍様が登場!

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!

『隠れん坊将軍』様こと温泉町町長の御挨拶。

今年もギャクは冴えておりました。(^^;)

最後はラジオ体操で準備運動。ステージ前に「くの

いち」がいなくて残念・・・(´・ω・`) ショボーン

★いよいよスタート!

 ラジオ体操が終わってから、地元のダンススクールの生徒さんを先頭にしてスタート地点となる荒湯前に向かってだらだらと歩いて移動する。何も知らずに湯村温泉に泊まった人達だろうか?『何の集団?』という顔で我々を見ている。歩きながらオーシェさんと傾向と対策について話す。今回はあちこちに隠れている「隠れ人」よりも、我々「鬼」の中に紛れ込んでいる「隠れ人」を見つけ出すという戦略をとることにした。

 荒湯前まで行くと橋の上に一人の手品師がいた。「さぁさぁ、手品を教えるよ!どうです?見ていって下さいよ」と我々に向かって必死に売り込みをしていた。こうして各地の温泉街を回って、旅館などで手品を披露してギャラをもらうフリーの芸人さんだろう。たまたま湯村温泉にやって来て、この大会に出会ったのだろうか。「フリーの手品芸人さんかな?営業も大変だなぁ・・・」と思いながらその場を去る。

 昨年のスタート地点、『薬師湯前』を過ぎて奉行所前まで列は進んだ。気が付くと先頭グループに入ってしまっていた。どこまで進んでいいか分からないので、奉行所前付近で止まる。先頭はタクシー会社前の交差点付近にまで進んでいたようだ。スピーカーから離れた位置だったので、何を話しているかは聞き取りずらかったが、昨年同様『も〜いいかい?』『まぁだだよ〜』というかけ声がかけられていたようだ。

 10時30分、「スタート!」のかけ声と共に『第5回全日本かくれんぼ大会』が始まった。

開会式の後、ダラダラとスタート地点に向かって

歩いて行く。仮装が目立ちます。

『薬師湯』前付近がスタート地点。今年はちょっと

したアクシデントがあった。

「スタート!」のかけ声と共に、参加者(鬼)達は各

自思い思いの方向に駆け出して行った。

★余裕のはずが・・・(;゚Д゚)

 「スタート!」のかけ声と共に、元気な人は猛ダッシュで目指すエリアに走って行く。仮装して”明らかに”「隠れ人」と分かる人をゲットするためだ。大人向けの目立つ「隠れ人」は、だいたい開始10分ぐらいでめぼしいのは捕まるようです。先頭集団にいたのでスタートダッシュすれば見つけられないこともなかったのだが、『昨年参加して感じ(雰囲気)は分かっている』という余裕からかのんびり歩いて行く。前回、Dブロックの『リフレッシュパークゆむら』周辺には「隠れ人」が多かったので、オーシェさんと共にまずはそちらに向かうことに。TやんはCブロックに向かった。

 R9温泉大橋をくぐった坂道で、早くも「案山子」(隠れ人)をゲットした「鬼」とすれ違う。この他にも何人かの「隠れ人」が見つかり奉行所に移動している姿を見かけた。今回は100名ほどの「隠れ人」がいるとのことで、見つける確率は高くなっているようだ。『リフレッシュパークゆむら』に到着。館内も「かくれんぼエリア」なので、どこかに「隠れ人」が隠れているのだ。受付の係員が怪しいと思ったが、先に到着していた参加者が「見つけた!」と指さしたら、さらりと「違います」と答えていた。受付にはいないのだろうと思い館内に入る。

 私らが受付を離れた直後に、奥のスタッフルームから出てきたおっちゃんがいたのだが、後から来た女性参加者に「見つけた!」と指さされたら、「はい。見つかりました」とあっけなく捕まっていた。惜しい。実に惜しい。あともう少し早く出てきてくれたら捕まえていたのに・・・

 さて館内をウロウロする。物陰や休憩室の押入れなど誰でも考えそうな場所を見て回るが、当然いない。5分ぐらいすると館内放送が流れ、「館内にいた”隠れ人”は全て見つかりました。当館にはもうおりません」とアナウンスが流れた。去年は比較的多くいたのだが、今年は少なかったのだろうか?

 『リフレッシュパークゆむら』を出てスタート地点に戻る。奉行所前に行くと、「隠れ人」を捕まえた「鬼」が行列を作って並んでいた。Σ(゚Д゚)マジ!? 開始後20分ぐらい経ったのに、もうこの状態。ここに来て焦り出す。これは本気にならないと・・・

★時は流れる・・・

 ここまでで見つかった「隠れ人」は、目立って見つけやすい「隠れ人」だろう。「鬼」や見物人などに紛れている「隠れ人」はまだいるはず。そう、今からが本番なのだ。見つけがいがあるというものだ。

 そう思った矢先に、『隠れん坊将軍』様が奉行所に連行されてきた。見つけたのは”黒子”の仮装をした方だった。大物ゲットは無理だが、まだ20人ぐらいの「隠れ人」が隠れているというので、それを見つけるために移動する。

 薬師湯前に立てられたテントでは『大食いの刑』を受ける「鬼」達がいた。そのテント前に一人の警官が立っていた。こういうイベントだから、いろいろと警戒しないといけないのだろう。参加者に紛れてコソ泥や仮装した女性を狙った痴漢がいるのかも知れない。

 オーシェさんと別れて単独行動に入る。テント前を通り過ぎて、春来川を渡ったBブロックへ向かう。旅館街ではなく民家の建ち並ぶ地域だ。パラパラと「鬼」の姿を見かけるほかは、地元の人達が数人歩いているだけ。何人もの「鬼」に「見つけた!」と言われたのだろう。「話しかけないでくれ」というオーラを発している作業をしているおっちゃんもいた。

 「隠れ人」らしき人はいない。地元の人や観光客らしき人は数人いたのだが「隠れ人」ではなさそう。そういう先入観のため、誰にでも「見つけた」と言う気になれない。そういうわけにもいかず、何人かに方に声をかけたのだがすべて外れ。「隠れ人」らしき人を見つけることなく、『薬師湯』近くに戻る。細い階段を上って薬師堂へ向かう。

 気持ちは焦る。されど「隠れ人」は見つからず・・・。時計を見ると11時20分頃。残り30分ほどである。

将軍様が捕まる・・・。将軍様を奉行所に連れて

行く鬼。巨星墜つ・・・?

『大食いの刑』執行会場。特産品を食べ放題・・・

かな?スタッフの方々、お疲れ様です。

湯村温泉の裏路地はいたって静かでした。散策し

ながら歩き回るのも手です。

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