●平成19年度 陸上自衛隊八尾駐屯地祭

 2007年(平19年)11月4日(日)に開催された陸上自衛隊八尾駐屯地祭。正式には『八尾駐屯地創立53周年及び中部方面航空隊創隊45周年記念行事』というものです。略して『八尾駐屯地祭』としています。

 陸上自衛隊の記念行事が行われた他、日頃気ままに入ることができない駐屯地内では、いろいろな出店が立ち並び、まるでお祭り状態でした。

 今まで陸上自衛隊関係の行事には参加したことがなかった@管理人。今回の駐屯地祭は初参加となった陸自行事となりました。

 

>>2008.03.20 Update

 

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●平成19年度陸上自衛隊八尾駐屯地祭(1)【2007年(平19年)11月4日開催】

◆八尾駐屯地

 近年、ミリタリー熱が再発しているあめふらし@管理人ですが、意外なことに陸上自衛隊関係のイベントには参加したことがなく、もっぱら海上自衛隊のイベントにばかり参加していました。陸 自に興味がなかったというわけではありません。実家の近くにも陸自駐屯地があるので、小学生の頃から迷彩服着た隊員が乗ったトラックを見ていました。

 陸自車両が町中を走っていたり、上空を陸自ヘリが訓練飛行で飛んでいるのが当たり前の生活だったので、陸自駐屯地や車両・ヘリが特に珍しいものではなかったのでしょう。たまに見るから興味がわくのでしょうね。

 そろそろ陸自のイベントにも参加してみようかと思っていたところ、2007年(平19年)11月4日(日)に『八尾駐屯地創立53周年及び中部方面航空隊創隊45周年記念行事』、勝手に略して『八尾駐屯地祭』が開催されることを知り、さっそく行ってみることにしました。

 開催日当日。朝から秋晴れの晴天に恵まれました。JR天王寺駅で職場の後輩である翔鶴瑞鶴と合流。JR関西本線で最寄り駅の志紀駅に移動します。カメラバックと脚立を持った方達の姿がちらほらと見えます。なぜ脚立がいるのかと疑問に思いましたが、これはあとで分かります。加美駅の改札口を出て、人の流れる方向に歩いて行きます。歩いて15分ほどで陸上自衛隊八尾駐屯地に到着しました。

 

 

 すでに開門されており、家族連れも多く駆けつけています。なんか学校の運動か文化祭みたいな感じですが、迷彩服を着た門番がいるので自衛隊基地だと分かります。

 八尾駐屯地は八尾空港の北東付近にあります。八尾空港には何度か来ているのですが、@管理人が八尾駐屯地を訪れたのは今回が初めてだったりします。八尾飛行場の前身は戦前に建設された大正飛行場。後に帝国陸軍に接収されて大正飛行場として終戦を迎えます。終戦後は米軍に接収。1954年(昭29年)に日本に返還されて民間飛行場の八尾飛行場となりますが、同時に浜松にあった第三管区航空隊が移駐(当時は伊丹分屯地。駐屯地昇格は1974年)してきて、八尾駐屯地の歴史が始まります。

 現在、八尾駐屯地には中部方面航空隊が置かれ、中部方面ヘリコプター隊第一・第二飛行隊、ならびに第3師団所属の第三飛行隊の航空隊が配備されています。他に中部方面航空隊本部付隊、中部方面管制気象隊、中部方面航空野整備隊、中部方面通信群空中伝送班、駐屯地業務を担当する八尾駐屯地業務隊、第318基地通信中隊八尾派遣隊、第429会計隊が置かれています。

中部方面航空隊のエンブレム。白い鷹の後ろには主担当エリアの近畿を中

心とした国土の姿が描かれています。

八尾駐屯地業務隊のエンブレム。

駐屯地昇格が1974年なので、”since1974”となっています。

◆記念式典

 駐屯地内に入り、荷物検査を受けた後に会場へと向かいます。開門は0830。0840頃にやってきたのですが、すでに駐屯地内は混雑しています。早めに来たのは良い場所をキープしようと考えたため。子供の運動会を見に来た親のようですが、すでに良い場所は他の人が確保しておりました。

 記念式典などは1000開始ということなので、しばらくは模擬店などを見てブラブラして時間を潰すことにします。まずは『UH1体験飛行抽選会』(という題目だったかな?)という陸自ヘリ体験飛行登場抽選会が行われていたので、長い列に並んで抽選のガラガラを回すことに。結果は2人とも外れ。そりゃ前の人が赤玉当ててりゃ当選の可能性は低いわな・・・(´・ω・`)ショボーン

 展示車両を見に行くと、74式戦車、87式偵察警戒車、82式指揮通信社、軽装甲機動車、ホークミサイルなどが展示されています。ヘリポートにはUH1を初めとする陸自のヘリコプターが多数駐機。こりゃ、ミリタリー好きの人間だとテンションが上がりますわ。(・∀・)

 

 

【写真】 左から、87式、82式、軽装甲機動車。87式の左に74式がありました。

 展示車両を一通り見た後、模擬店会場に戻ります。まだ時間があるので広報展示室を見学。四十四式騎兵剣銃の実物を初めて見ました。『剣』の木製プロペラも展示されていたりと、大変貴重な資 料を見学。

 それ自体も大変貴重な建物となる展示室から出ると、何やら行進曲が流れています。はて?記念式典は1000からのはずですが・・・。0940頃から部隊の入場が始まっていたようです。「こりゃいかん」と会場に向かいますが、時すでに遅し。すでに入場は終わり、部隊は整列を終わっていました。おまけに一般エリアは人人人で大混雑。様子を見ようにもあまり良く見えません。なるほと。脚立が必要なわけだ。(;´∀`)

 

 

 会場では国旗入場の後、中部方面航空隊隊長兼八尾駐屯地司令官による部隊巡閲が行われており、隊員一同直立不動のまま巡閲を受けておりました。1000過ぎからは来賓の挨拶が始まります。もちろんその間も隊員は直立不動のまま。国旗を持つ旗手の方も微動だにせず立っておりました。

 来賓の挨拶が長いようなので、翔鶴瑞鶴の提案で先に腹ごしらえすることにし模擬会場へ移動。隊員さん達には悪いのですが、少し早めの昼飯とさせて頂きました。m(_ _)m

 海軍ではなく『陸軍カレー』で腹ごしらえをしてから再び会場に戻ります。その間も来賓の挨拶などが延々と行われておりました。この式典が終われば観閲飛行に移るはずなので、それまでにはどこかに場所を確保しなくてはなりません。しかしながら、どこに行っても人人人・・・。人をかき分けて進み、空いている場所を見つけてどうにかして陣取りました。脚立の必要性を痛感した次第です。(;´∀`)

 

 

 整列した部隊の方々。旗を見てお分かりの通り、旗は水色一色です。旗の色は職種を表しており、旗に入る横線の数が部隊の規模(線が多い方が規模が大きい)を示しています。水色(正式には”あさぎ色”らしいです)は航空科職種を示す色だとか。

一番奥の白地の旗は何科でしょう?気象科か業務科なんでしょうかね? ちなみに旗手は3等陸尉(もしくは訓練准尉か訓練陸曹)が担当するそうです。

◆ヘリ離陸〜記念飛行

 国旗そして部隊が退場すると、いよいよ観閲飛行が始まります。待機していたヘリコプターのローターが一斉に回り始めます。

30機近いヘリのローターが回るわけですから、その音と迫力はすごいものです。あめふらし@管理人が居た位置から最も近いところにいたUH−1が離陸すると同時に、ほとんどのヘリが離陸しました。時間は1045。

 

 

 

離陸したものの、各ヘリはホバリング状態で待機しています。

 

すでにこの段階で編隊を構成しており、各機がほとんど同じ高度で静止しています。

 

やがて各機が一斉に上昇を開始。北西に向かって飛び立ちました。

 

 

 

 

先頭はOH−6Dの6機編隊。その後にUH−1H/Jが続きます。

 

もの凄い音と迫力ですが、@管理人は撮影に必死でした。(;´∀`)

 

 

 

 

続いて離陸したAH−1Sが通過。

 

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

 

AH−1Sは八尾には配備されておらず、明野駐屯地配備の第五対戦車ヘリコプター隊からの参加です。

 

 

 

 

3機ぐらいかと思ってたら、なんと4機編隊×2の合計8機も飛来していました。ヽ(゚∀゚)ノ

(写真では7機しか写ってませんけど、8機おりました。)

 

 

そして後から離陸した、OH−1(写真左)とUH−60JA(写真右)が通過。

 

後方に見えるのは155mm砲。

 

 

最後に、CH−47Jがノソノソと動いて行って離陸。

 

これで全機の離陸が終了しました。

 

CH−47が離陸した頃には、上空にOH−6DやUH−1の編隊の姿はすでになく、

遠くに”点”として分かる程度にまで離れていました。

 

しばらく後に編隊を組んで駐屯地上空に戻ってくることになります。

 

ヘリが全機離陸すると静かになります。編隊を組んで戻ってくるまで20分ぐらいかかるようです。

 

CH−47が離陸すると、中央の来賓席前に第三音楽隊が移動してゆき演奏を開始します。

さらに某府立高校のバトントワリング部の演技が行われました。

 

息抜きタイムと言いましょうか。@管理人の周りでは、場所を移る方やカメラの手入れをする方がおりました。

 

しかしその一方で、こういうイベントでは裏方となりますが、

実は大変重要な部隊である消火部隊が、きびきびとした動作で次の準備を始めます。

 

 

 

 

静かに消防車が走ってきます。

訓練同様、きびきびした動作で消火袋(?)を置いてホースを延ばし注水を開始。

 

袋が一杯になると、きびきびした動作でホースを丸めて、消防車に乗って帰って行きました。

 

これは後に使われます。

 

 

1105頃、CH−47離陸から15分ぐらいすると、東の方角より『バタバタバタ・・・』と大音響が響いてきました。

どうやら編隊を組んで戻ってきたようです。

 

東の方角を見ると、遠くから黒い点が徐々に近づいてくるのが分かります。

その数、約30。

 

そして、UH−1を先頭にしてヘリコプターの大編隊が駐屯地上空を通過して行きます。

 

 

OH−6D、UH−1(写真右)、AH−1S(写真左)、OH−1、UH−60、CH−47

 

・・・と、離陸した順に編隊を組んで上空を通過して行きました。

 

のんびり眺めている暇はありません。撮影するので手一杯です。(;´∀`)

 

 

 

 

大編隊はあっという間に通り過ぎて行きました。

時間にして2分弱ほどでした。

ほんと、あっという間です。

 

ちなみに機数は合計28機だったとか。

ヘリの大編隊はかなりの迫力がありました。

 

先にも書きましたが、@管理人の実家上空は飛行コースになっているようで、

平日であればほぼ毎日上空をUH−1(たまにCH−47)が飛んでいます。

たいてい1機。多いときは2〜3機編隊を組んでいるので、

飛行する陸自ヘリを見ても珍しく思いません。

慣れてしまったようで、飛んでいるのが当たり前と思っていました。

 

ですが、これだけの大編隊となると話は別。

気にならないわけがない。

 

大阪では滅多にお目にかかれないAH−1Sなどの編隊飛行を見ることができたのは大収穫です。ヽ(゚∀゚)ノ

 

 

そういえば、昔、実家上空を、V−107A(CH−47か?)の編隊やUH−1などのヘリの大編隊が

通り過ぎるのを見たことがあります。

覚えているだけで3回ぐらいあったかな。

 

もしかしたら、こういう駐屯地祭における記念飛行や展示飛行だったのかも知れません。

 

◆展示飛行

 

駐屯地上空を通り過ぎた編隊は、一部はそのまま何処かへ飛び去りましたが、

殆どは別のヘリポートに着陸します。

 

そして、そこから単機で飛来して、機体の性能などの紹介が行われました。

 

 

 

 

まずは観測ヘリであるOH−6Dが低高度で飛来。

自由自在に軽々と宙を舞います。

 

いつもは訓練飛行で『バタバタ』飛んでいるUH−1しか見てなかったもので、

ヘリの機動性がこれほど良いとは想像できませんでした。(;´∀`)

 

 

 

 

続いて登場したのがUH−1。

何やら丸いポットが付いています。

これは情報収集のためのカメラとのこと。

映像はリアルタイムで司令部に伝達され、瞬時に的確な判断を下すことが可能になったとか。

自然災害時などにも重宝されます。

 

デモでは会場の風景を撮影しており、その映像は来賓席前にあるモニターに映し出されていたようです。

だがしかし、離れた位置にいた@管理人からは全く見えませんでした。

 

 

UH−1による消火活動。

 

先ほどの消火部隊が用意した消火袋をつり下げたUH−1が、

炎に見立てた発煙筒めがけて放水しました。

 

 

 

 

放水は見事的中。鎮火と判定された(?)ようです。

 

 

UH−1に続いてAH−1Sが登場。

軽快な動きを見せると退場し、変わってUH−60JAが飛来。

 

 

遠い場所に居たので、持っているデジカメではこれが限界。

一眼デジカメと望遠レンズが欲しい・・・。(´・ω・`)

 

AH−1SとUH−60JAは共に明野駐屯地からの飛来。

先のOH−6Dも明野駐屯地配備の第十飛行隊所属だとか。

 

 

そしてUH−60Jと入れ替わりでOH−1がやってきました。

 

 

 

 

OH−6Dの後継機として開発された観測用ヘリ。

観測用ヘリですが、その動きは実に軽快です。

噂通り、機動性のめちゃくちゃ良い機体ですわ。

 

◆訓練展示

 

1130、CH−47Jがやってきました。

 

 

 

 

やっぱでかいわ。

 

CH−47Jはゆっくりと旋回しながら着地。

 

 

 

 

貨物室の扉が開きます。

 

 

 

 

すると扉が開くと同時に、偵察用バイクのKLXが飛び出してきました。

 

飛び出してくるとは全く予想してなかったので、下りた瞬間を撮り損ねた・・・。

 

 

 

 

続いて下りてきたのが73式小型トラック。

かなりの速度でCH−47Jから飛び出して行きます。

 

どうやらこの頃から訓練展示が始まった模様です。

 

訓練展示の設定は、飛行場の一角を仮想敵が占拠。

仮想敵を鎮圧して奪い返すという設定です。

 

 

勢い良く飛び出した73式。

来賓席前で大きく向きを変えて直進。

 

そしていきなり止まったかと思うと・・・

 

 

 

 

仮想敵に向かって空砲発射!

 

全く予想していなかったので驚きました。(・∀・)

 

後方では最初に飛び出した偵察バイクが走り回っています。

 

 

その偵察バイクがジャンプ台を飛び越えてジャンプします。

 

 

 

 

偵察バイクは2台走り回っており、この後もう1台ジャンプしています。

 

この後、ジープと共に撤退します。

 

 

と、同時に『空砲注意』と書かれた紙を持った自衛官が我々の前を走ります。

 

「もしや?」と思った直後・・・

 

 

 

 

ズドォォォンッ!!

 

155mm砲が火を吹きました!ヽ(゚∀゚)ノ

 

地響きとはまさにこのこと。

振動がお腹にまで響いてきました。(((( ゚Д゚)))

 

駐屯地とはいえ、周囲は市街地と工場群。

まさか空砲を撃つとは予想外でした。

 

ちなみに空砲発射の後は・・・

 

ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・ ポンッ!

 

という効果音が。

タライでも落ちてくるんじゃないかと思いましたよ。(;´∀`)

 

一応、仮想敵の占拠するエリアに命中したということでしょう。

 

 

 

 

続いて2機のUH−1が接近。

手前のUH−1が仮想敵めがけて空砲を発砲。

 

その間に後方を飛ぶUH−1が仮想敵に向かって接近して行きます。

 

 

 

 

ロープが垂らされると、4人の隊員が地上に向かって降下。

 

散開して銃を構えます。

当然その間もUH−1が上空から援護しています。

 

 

 

 

さらに援護のためにAH−1Sが飛来。

来賓席の前でホバリングしながら、TOWミサイルの空砲発射を実施。

実戦ではミサイル発射ということなのでしょう。

 

が、@管理には遠い場所にいたので、何がなんだか分かりませんでした。(´・ω・`)

 

 

 

 

AH−1Sの援護の下、陸自隊員を乗せたUH−1とUH−60Jが接近。

 

着地すると、ヘリからワラワラと隊員が下りて散開します。

 

ヘリはすぐに離陸・後退。

 

そして・・・

 

 

 

 

ズトォォォンッ!

 

155mm砲が2回目の空砲発射!!

 

お腹に響くぅぅぅ。((((・∀・))))

 

ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・ ポンッ!

 

命中したようです。

仮想敵陣地では白や赤の発煙筒から煙が出ています。

 

 

 

 

そして、ついに74式戦車が動き出しました!ヽ(゚∀゚)ノ

 

来賓席の前まで来ると停止。

 

 

 

 

ズドンッ!

 

キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!

 

74式戦車も空砲発射!!

 

これもお腹に響きます。

初めて見た”生”74式なのに、その上空砲発射まで見ることができるとは思いもしませんでした。

 

 

74式戦車は更に前進。

砲身は敵陣地に向けたままです。

 

 

 

 

やがて伏していた隊員が銃を構えて立ち上がります。

 

 

そして2発目発射!!

 

 

 

 

「突撃ぃぃぃ〜〜!」のかけ声があったかどうか分かりませんが、

2発目の発射と同時に、隊員達は敵陣地にめがけて突進して行きます。

 

 

 

 

続いて87式偵察警戒車が前進。

仮想敵に25mm砲を向けています。

 

 

 

 

82式指揮通信車も前進。

隊員が構えているのは12.7mm銃機関銃。

 

 

 

 

最後に軽装甲機動車がやってきます。

固有搭載火器はありませんが、必要に応じて5.56mm機関銃を搭載するそうです。

隊員が5.56mm機関銃の車載射撃体勢についています。

 

 

1143頃、仮想敵が占拠した場所を制圧。

これで訓練展示が無事終了します。

 

@管理人のデジカメデータに記録された時間によると、時間はおよそ15分。

あっという間に終わってしまいました。

 

 

 

 

上空を見ると、OH−6DやOH−1も飛んでいました。

 

制圧を確認して引き上げて行きます。

 

 

 

 

戦いすんでぇ〜 日が暮れてぇ〜 ♪

 

74式戦車や偵察バイクもが引き上げて行きます。

 

市街地近くにありながら、数発の空砲射撃もある濃い内容の展示訓練でした。

 

まさか、八尾駐屯地で74式や155mm砲の空包射撃を体験できるとは予想外でした。ヽ(゚∀゚)ノ

 

 

訓練展示が終了し、続々と帰ってくるヘリ。

といっても、これから地上展示されるのです。

 

各々、指定された場所に着陸してゆきます。

着陸後、機体の周囲に鎖を張って立入禁止区域を設定。

地上展示に備えます。

 

これで記念式典から訓練展示に至るメインイベントが終了しました。

 

広報展示室

 八尾駐屯地内に残る旧陸軍の施設。元々は八尾空港の前身である帝国陸軍航空隊大正飛行場の戦闘指揮所として建設された建物でした。飛行場の施設跡として掩体壕が残っていますが、掩体壕以外はほとんどがなくなっています。駐屯地内に陸軍飛行場の施設が残っているとは思いもしませんでした。

 現在は『広報展示室』として使用されており、内部では旧軍ならびに陸自の資料、散華された方々の遺書などが展示されています。

 戦時中に建設されたようで、石の多い粗悪なコンクリートで作られています。そのため老朽化

が進んでおり、コンクリ表面には亀裂や脱落が見られます。大きな地震が来れば倒壊しそうな状態です。貴重な資料が置かれているので、是非とも改修をお願いしたいものです。

大正飛行場に配置されていたのは飛行第二四六戦隊。二式戦を装備した

部隊で、戦争末期はB29追撃に活躍していました。

貴重な展示物の1つ。キ115『剣』の木製プロペラ。『剣』は特攻機だと言わ

れていますが、決してそのような飛行機ではありません。

>>【その2】に続く