太陽公園【たいようこうえん】

 太陽公園は兵庫県姫路市にある公園です。自治体が運営しているのではなく、宗教法人(かな?)が建設・管理・運営しています。公園と言っても、芝生の広場があるとか遊戯施設やプールなどがあるのではなく、いわゆる『テーマパーク』の部類に入る公園です。大まかに言えば『世界にある建築物』のテーマパークと言えるでしょう。

 世界の建物を再現したテーマパークやレジャー施設はあちこちにあります。実物大の建物を再現して『なんたら村』と言って観光の目玉にしている所とか、ミニチュアで再現している施設などがあります。しかし、この太陽公園がそれらと大きく違うのは、現代古代、東洋西洋を問わず、世界中の石像・石造建築物に特化した『テーマパーク』・・・、いや『パラダイス』なのです。

 モアイ像のレプリカとかミラミッドのミニチュアとかを展示している施設はあちこちにあります。ですが、その数はせいぜい数体とか数カ所です。ですが、太陽公園は規模が違います。施設の敷地面積が広いということもありますが、それだけの理由であれだけの数を揃えることはいたしません。一体、どういう理由でこれだけの施設を作り出したのかはわかりませんが、持ち主(?)の石像・石造建築物にかける情熱というものだけは、なんとなく伝わってきます。

 『グラハム・ハンコックもびっくり』の太陽公園・・・。どんな施設なのでしょうか?

 

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                  + (0゜・∀・) ワクワクテカテカ
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   / ̄ ̄ ̄ ̄ /三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i、 ̄ ̄ ̄ i、
  / ̄ ̄ ̄ ̄ _/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄', ̄ ̄ ̄ ̄l
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄',三二二ニl   +
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           ワクテカ文明 (B.C.8000年頃)

 

<<注意>>

 できる限り多くの石像や石造建築物を紹介していますが、あまりにも数が多いため全てを紹介しておりません。また構成上、実際の配置順とは異なる順序

で紹介しております。

 また名称不明の石造などもあります。ネットで調べても不明な場合は名称なしで紹介しております。m(_ _)m

 

太陽公園【その1】

 白鷺城で有名な兵庫県姫路市。その姫路市街の北西にある峰相山の麓付近に、謎の施設『太陽公園』があるという情報を得ました。ネットでググってみると、パラダイスの香りが漂う施設のようです。

 

「これは行かねば!」(`・ω・´)シャキーン!

 

 山陽自動車道姫路東ICで降りて車を走らせること約20分、長閑な農村風景が広がる姫路市打越に到着しました。一体、ここに何が待ち受けているのでしょうか。

 あちこちに掲げられた看板を目印に進みます。途中で道を間違えたりしましたが、どうにかそれらしき施設にたどり着きました。そして期待と不安を胸にして、 ついに施設の門前に到着しました。(0゜・∀・) wktk

 

 

 アメリカ、中国、オーストラリア、フランス、 スイスの世界主要国と日本の国旗が掲げられたこの門こそ、謎の施設『太陽公園』の入口 です。

 一見、どこにでもある施設(テーマパーク)の入口ですね。大きな看板などなく、公園の入口という感じです。

 

 

 

 駄菓子菓子、明らかに普通の公園にはない物を発見しました。

 

 

 

上の写真にも写っているのですぐに分かりますね。

 

 

 

そう、それは・・・

 

 

 

 

 

 

兵馬俑

 

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!

 

 古代中国秦の時代に始皇帝陵に埋蔵された兵馬俑(へいばよう)が、門の前に立っていたのです。それもまるで生きているように、兵士たちがくつろいで談話しているように配置されています。そこいらの公園に動物のモニュメントはありますが、兵馬俑などまず置いてません。はい、入口からパワー全快です。(゚∀゚)

 早く入りたいという衝動を抑え、ひとまず駐車場を車を止めるべく門前から離れます。そしてその隣にある施設を見て驚きました。なんとそこには、東洋大姫路高校野球部専用グランドがあったのです!甲子園で開催される高校野球大会に兵庫県代表として何回も出場したことのある名門校。その野球部専用グランドが謎の施設『太陽公園』の真横にあるとは・・・。高校球児達は、あの兵馬俑を毎日見ながら通っているのです。

 甲子園を目指して汗を流す高校球児達の姿を見ながら駐車場に車を止めます。すると駐車場の片隅には石像やモニュメントが数体、無造作に草むら に放置されていました。

 まるでここが古代都市の跡であるかのごとく佇んでいます。よく見ると一部は制作途中で放置されています。ここは制作現場なのででしょうか?それとも余った石像を放置する場所なの でしょうか?

 駐車場から楽しませてくれます。これは期待できそうな予感です。(0゜・∀・) wktk

 

 

 入口前にある兵馬俑を観察してから施設へ入ります。事務所で入場券を購入。大人一人500円。手渡されたパンフレットには、この施設の建設目的について『障害者の社会参加と自立を願う』と記されていました。 障害者の方々自らが、この施設を運営していこうという目的で建設されたとのこと。ちゃんとした施設なのです。ちなみに正式名称は『心身障害者職業補導施設 峰相自立館』といいます。

 

さて道路を歩いて行きます。歩き始めるとすぐにある建造物が目に入りました。

 

 

 

 

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

凱旋門

 

 

 なんとフランスのパリにある、あの凱旋門が目の前に建っているのです!

 

ここはパリですかぁ〜?

 

 そこで周囲をよく見ると、さらに驚くべき物があることにすぐに気が付きました。

 

なんと・・・

 

 凱旋門の周りには、トルハルパン【韓国】、インカ太陽ピラミッド【メキシコ】があったのです!西洋、東洋そして南米と遠く離れた場所にある石像や巨大施設が混在しているのです。古代ローマ帝国とインカ文明と古代巨石文明の石像・・・。このめちゃくちゃな組み合わせがなんともいい味を醸し出してくれています。ヽ(゚∀゚)ノ

 凱旋門はパリにある実物の約半分くらいの大きさです。彫刻はかなり精密に再現されています。実物を見たことはないので、どれだけ忠実に再現しているかはわかりませんが、実物よりも小さいながらも、これだけの建築物を建設するにはどれほどの予算と期日を必要としたので しょう?

 

 

凱旋門を越えてさらに先に進みます。凱旋門から先は『太陽公園』内部ということになるのでしょう。

 

 そして、そこにいたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モアイ像

 

 

キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!

 

 凱旋門から延びる道路の左端に11体ものモアイ像が鎮座しています。あの太平洋上に浮かぶイースター島にある謎の巨大石像ですが、よく見ると”目”が埋め込まれたほぼ完全な形態のモアイ像です。細かい所にまでこだわっています。この周囲や向かい側にも石像があるのですが、モアイ像の前には印象が薄くなってしまいます。モアイ像が気になり、何があったか覚えてないのが実情だったりします・・・

 モアイ像の奥には太陽の門【ボリビア】があります。門の上にはいくつもの石が置かれています。おそらく日本の神社にある鳥居の上に石を投げる感覚で誰かが投げあげたので しょう。先の凱旋門の上にも石があったような気がします。

 この周辺はインカ文明とマヤ文明など、中南米の古代文明がごっちゃ混ぜになっています。いわば『中南米ゾーン』ということになるのでしょう。太陽の門の横にはチャク・モール石像【マヤ文明】がありました。生け贄の心臓をおいたという石像です。

 門の先にはインカ文明風の階段があります。階段ピラミッドをイメージしているのでしょうか?

 階段は山肌を切り開いて作られていました。階段を上って行くと、そこにはマチャピチュ遺跡【ペルー:インカ文明】 がありました。あの空中都市マチャピチュが姫路市内にもあったのです。

もうなんでもありです・・・(;´∀`)

 

 

 

 マチャピチュ遺跡にあるであろう家屋の横には、何かの石像(名前忘れました)があります。

 そしてその向かいには・・・

 

 ウホッ!や・・・(以下略)

 

 なんとも不気味な石像(名前忘れました)があります。アベさん? インカ文明にこんな石像あったかなと思いながら階段を登って行きます。

 

 今度はアンデス遺跡【ペルー】にある家屋跡の中を進んでさらに奥に歩いて行きます。階段はなくなり坂道を上って行くと、周囲を木々で囲まれた小高い丘のような場所に出ました。そこには神殿がありました。

 パンフレットから判断すると、メキシコにあるケツァルコアトルの神殿のようです。この神殿って、ティオティワカンにある6層ピラミッドだったような・・・。別の文明の遺跡なのかも知れませんが、すでにこの時点で思考は麻痺しかけていたのでよく覚えておりません。

 なんでもありですな。(;´∀`)

 

 通路に戻り、奥に向かって歩き出します。通路の両脇には、中南米、太平洋の島々、中東地域、オリエントなどなど、世界中の石像が所狭しと立ち並んでいます。有名どころはほとんど押さえています。

 いくつか紹介しましょう。

巨石人頭【メキシコ】

 オルメカ文明の巨石人頭です。実物は何種類かあるそうです。このタイプは4つぐらいありました。まるでさらし首のようです。

 通路奥から凱旋門方向に見ると、凱旋門の前に巨石人頭という凄い風景を見ることが出来ます。(写真撮り忘れた・・・_| ̄|○ )

 

巨石人頭【メキシコ】

 これもオルメカ文明の巨石人頭。アチャの巨石人頭のようです。

  右:なぁなぁ、何が見えてんの?オレにも見せてくれや

  左:しっ!だまっとれ。今、ええとこなんや (´Д`;)ハァハァ

 などという会話が・・・(;´∀`)

 右奥に見えるのはデンマークの人魚像です。・・・凄い組み合わせ。

太陽神の頭像(左)/エヘカトル像(右)【共にメキシコ】

 太陽神の頭像ですが、だるま落としの頭のように見えます。

 エヘカトル像の第一印象は『さるゲッチュ』のお猿さんでした。(;´∀`)

 ちなみにエヘカトルとは「風の神様」だそうです。

 

 

オセロットの像【メキシコ】

 オセロットとは「野生の虎」だそうです。その石像のレプリカ。

                     (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ

 ・・・ではない?

ジャガー人間【メキシコ】

 オルメカ文明の石像だそうです。

 後ろにある日本風の農機具小屋との組み合わせが・・・(;´∀`)

 

 ぼてじん?

 

ジャガーの石像【メキシコ】

 説明板を撮影していなかったので名称が不明です。ググったら、本物の写真がありました。

アステカ文明のジャガー石像のレプリカのようです。

 咬まれた痛そう・・・。(;゚Д゚)

 

 

巨石像【 メキシコ】

 何のための石像が分からないと説明板に書かれていました。テオティワカン文明の雨神チャルティトゥリクだと思うのですが・・・。

 唐沢なをき氏の漫画に出てくるキャラに見えました。

 ちなみに後ろで林立しているのは韓国灯籠です。

 

マーライオン【シンガポール】

 

 ・・・現代のモニュメントですがな。

古代文明の石像群に混ざっていると、「古代文明の石像」と言われても違和感ありません。

しかもこんな林の中に立っていたら、ますますそう見えます。 

 

 

で、そんな中にあったのが・・・

 

 

 

 

 

自由の女神像

 

 もう定番です。建築物のテーマパークには必ずと言っていいほど立っています。「近代アメリカ文明」の巨大石像と言えるものでしょう。

 これらの他にも様々な文明の様々な石像物が置かれています。

 ラガシュ王国グデアとその妃【メソポタミア文明】、戦士の柱像【メキシコ】、イシュクイナの像【メキシコ】、北京獅子【中国】、2つの頭を持つジャガー【メキシコ】、シャルマセル3世像【イラク】、アッラートのライオン【シリア】・・・などなど。

 量が多いので目立つのを除いて写真は省略します。m(_ _)m

 

 

ところで・・・

 

 

 そんな古代文明(一部現代)の石像群に混じって

 

 

小さいことをいいことに(?)

 

 

何気なくある石像達が混ざっておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

小便小僧

 

 

 なんとおよそ16体もの大小様々な小便小僧【ブリュッセル】の像が立っています。 1体だけならあちこちで見かけますが、これだけの数はそうお目にかかれません。というより、こんだけ揃っている所はなかなかないでしょう。

 池があるところを見ると、かつては放水していたのでしょう。経費節減のためか今は放水を止めているようです。もしすべての像から放水されていれば、それはそれですばらしい(?)光景を見ることができたで しょうね。

 こんな物まで展示しているとは、なかなか侮れない太陽公園です。(ちなみに奥の建物の前には2体の兵馬俑が立っています。)

 

 通路に並んだ石像群だけで、お腹一杯になりつつも先に進みます。

 

 周囲はアジアちっくな雰囲気に変わってきました。『アジアゾーン』にでも入ったのでしょう。

 

 右に並ぶのは韓国灯籠【韓国】で、丸いのは石の貨幣だそうです。

 

 韓国灯籠群を右側に見ながら通路を進んで行きます。

 韓国灯籠群と石の貨幣を通り抜けると、道端には兵馬俑が立ち並ぶようになりました。道を挟んだ向かい側に立って対峙しているのは、メソポタミア文明など中近東の古代文明の石像やインカ関係の石像です。祭りの屋台のような感じで通路の両脇に立っております。

 ちなみにこの右側にはこの施設の建物が建っています。職員の駐車場があって車が10台ほど停めてあります。古代文明の石像群に今の時代の日本車・・・。これまた何ともいえない組み合わせです。

 

 

さて、ここまで来ると、感覚は完全に麻痺してしまいました。

 

何を見ても平然と受け入れてしまいます。

 

というより、世界各地の石像はこのようにしてあるのだなという錯覚に陥ってしまいます。

 

 

 

だらだらと写真を載せても何なので、一つ無理矢理ネタを作ってみました。

 

 

 

 

神像【古代バビロン】(後ろ)と兵馬俑【中国:秦】(手前)。

 

 

夢のコラボレーション!

 

・・

・・・

 

考えたら、ここは古代石像同士のコラボだらけの場所なんで、もはや珍しくないですね。

 

ちゅうより、『神像の前で記念撮影する兵馬俑の風景』というところですか・・・。

 

 

はい。滑りました。_| ̄|...○

 

 

などとしている間に、あの建物に到着してしまいました。

 

そう、あの建物に・・・

 

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