ニラソフトクリーム』が出来上がった。店員は慣れたもので「バリウムのク・ソフトです」と言って渡してくれた。
和式便器を模した容器の上に渦巻き状に盛られた白いソフトクリーム。頭のてっぺんが角のようにちょこっと出ている・・・。子供の頃に描いた「ウ○コ」の落書きをそのままの姿だ。「ウ○コ」と言えば、昔より「汚い物」の代表とされてきた物。「食べ物」のなれの果ての姿であるにもかかわらず、食事の時に単語を発することすら許されない。
「光」と「影」、「+」と「−」、それらと同じく対局の位置(状態)にある「食べ物」と「ウ○コ」。その対の状態を同時に表現しているその姿は、「食べ物」という次元を越えて「芸術品」の域に達していると言っても良い。まさしく『究極のメニュー』と言えるのではないだろうか?(どうよ?山○君)
外に出て、階段を上がってすぐ横の椅子に座る。5分ほど写真を撮ったり眺めたりしていたが、溶け始めるので早速食べることに。「蝿」の絵が付いたスプーンは使わず、ソフトクリームの食べ方の基本作法である『舌をベロッと出して』ソフトをなめてみる。当たり前のことであるが、ソフトはバニラ味だった。これがチョコレートソフトならば、自分がス○●○マニアになったような気分を味わえるのだろう。
食べている間に3組ぐらいの観光客がやって来たが、なぜか皆普通のソフトクリームを注文していた。皆、チョコレートでなければ『ク・ソフト』を注文しないのだろうか? まぁ、『ク・ソフト』だけが目的で清里に来る私の方に問題が有るのだろか?(^^;)
食べ終わると、和式便器の容器の底には溶け残ったソフトクリームがあった。その姿は『下○の後』そのもの。バニラだったから『バリウムを飲んだ翌朝の下○の後』というところか。チョコレートソフトクリームだったら、さぞかし食欲を失うことだろう。
溶け残ったバニラソフトを喉に流し込む。店の手洗い場で容器を綺麗に洗って持って帰ることにする。今回は予期せぬ出来事で食べることが出来なかったが、いつかチョコレートソフトの『ク・ソフト』を食べに来てやろう。
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