|
●平成19年度 海上自衛隊呉地方隊展示訓練 2007年(平19年)8月4日(土)・5日(日)の2日間にわたって大阪湾を舞台として、『平成19年度呉地方隊展示訓練』が行われることになりました。大阪湾に まとまった数の自衛艦が集結するのは珍しいことです。 しかしながら台風5号の影響により、8月4日(土)の展示訓練は中止となり、8月5日(日)の1日だけの展示訓練となりました。 あめふらし@管理人は、運良く8月5日(日)に当選。初めての展示訓練を見てきました。
|
|
>>2007.09.02 Update |
||
>>海上自衛隊TOP |
平成19年度海上自衛隊呉地方隊展示訓練(その1) |
●展示訓練当日までのお話 |
|||
■乗艦券が来た! 海上自衛隊の各地方隊では、毎年か数年おきに『展示訓練』を実施しています。各地方隊の所轄地域の主な海域を定期的に巡回して行っているそうです。呉地方隊の今年(平成19年度)の展示訓練は大阪湾で行われるとか。前回は3年ぐらい前に実施されたそうで、大阪湾では久々の展示訓練となります。 展示訓練は地方隊における『観艦式』のようなもの。日頃の訓練の成果を司令など地方隊上層部、国民に広く見てもらおうというのが目的。一般国民でも、”応募して当選すれば”乗艦することができるとのことで、早速応募しました。 昨年(2006年)10月末に行われた『平成18年度海上自衛隊観艦式』は見事落選。あとで某掲示板を見ると、何通も出して何枚もの乗艦券を得た人がいたことを知り愕然としました。まじめに1通だけ応募したのがアホらしくなります。ですが、今回もまじめに1通だけ応募。かなりの応募者がいるだろうと思うので、半ば諦めていました。 2007年7月末あたりからぼちぼちと葉書が返ってきたようです。同じく応募した職場の後輩であり熱烈な海自ファンである翔鶴瑞鶴氏は残念ながら落選したそうで、「私もあかんかなぁ〜」と思っていた矢先・・・.
|
|||
|
|
||
乗艦券到着!
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
やった!当選した!! この手の応募についてはことごとく落選し、とんと縁がないあめふらし@管理人なのですが、今回は違いました。当選です。乗船することができます。 乗船日は2007年(平19年)8月5日(日)。乗艦する艦は輸送艦『くにさき』でした。個人的には護衛艦、できれば『ひえい』に乗艦したかったのですが、贅沢は言っていられません。当選しただけでも有り難く思わなくてはなりません。翌週からの仕事はほとんど手が付きませんでした。(^^;) |
|||
■なんで・・・ 当選葉書が来たのは7月28日(土)でした。展示訓練1週間前です。この頃、日本の遙か南の太平洋上で1つの熱帯低気圧が台風5号に発達。気圧配置からすると北上して来週の中頃〜週末にかけて日本に接近する恐れがでてきました。Σ(゚Д゚;) 「こんな大事に時に台風かよ!」と怒っても仕方ありません。あとは進路が外れて大陸方面にでも行ってもらうことを祈るだけです。過去数回、北海道に行くたびに台風を呼び寄せていた@管理人・・・。しばらくそういうことはなかったのですが、ここに来て数年ぶりに『荒らしを呼ぶ』ことになってしまったのでした・・・って、私は一切召還しておりません。 |
|||
■思わぬ置き土産 8月に入り台風5号は日に日に勢力を拡大しながら北上を続けていました。8月2日(木)〜3日(金)にかけて近畿地方直撃かと思われましたが、進路を少し西寄りに移し北上。8月2日〜3日にかけて九州東部〜中国地方西部を縦断して日本海に 出ました。5日には北海道沖の太平洋上に出るとの予報だったので、週末の影響はないように思われました。 8月4日(土)の大阪の天候は曇りから晴れになるとの予報。これならば無事に展示訓練が行われると思ったのですが、3日(金)に呉地方隊のHPを見ると・・・
『8月4日(土)の呉地方隊展示訓練は台風の影響で中止』
・・・との文字が。Σ(゚Д゚;)
まさか、5日も中止かと思われましたが、5日は予定通り実施されるとのことで一安心。 台風の影響により海が荒れているためだとか、呉からの移動が遅れたためだとか、いろんな憶測が飛び交いましたが、展示訓練本番に向けた前日(本来なら3日に行う)の練習ができなかったためというのが本当のところらしいです。呉地方総監というトップを迎えての訓練なのでミスは許されないし、乗艦した招待客にもしものことがあったら大変なことなります。 太平洋上ならともかく、漁船やヨットから大型タンカーまで行き交う大阪湾での艦隊行動ともなると、十分な予行練習と万一の事故に対する訓練を十分にしておく必要があるわけです。なので訓練を4日に行い、本番となる5日に備えたというのが真相のようです。 ちなみに4日の乗艦券を持っている人は5日に乗艦することはできないとのこと。某巨大掲示板の某スレではえらい騒ぎになっていました。えらい置きみやげを置いて行ってくれたモノです。 |
●中央突堤にて |
|||
■静かだった中央埠頭 8月5日(日)展示訓練当日。晴れ時々曇りという天候。予定通り実施されるとのことなので、午前7時過ぎに自宅マンションを出発。地下鉄を乗り継ぎ、7時半過ぎには@嫁と共に大阪港駅に到着しました。 大阪港駅に到着すると、家族連れや若い人達、お年寄りで混雑しています。お年寄りの中には旧海軍の帽子を被っている方を何人か見かけました。この時間から海遊館に行くことはまず考えられないので、ほとんどが展示訓練に向かう人達でしょう。 大阪港からは合計5隻が出港することになっていました。天保山埠頭から4隻、中央突堤から1隻。今回、@管理人が乗艦する『くにさき』は中央突堤からの出港となります。みなと通りを少し歩いて中央突堤に向かうと、ものものしい警察の警備が・・・。 警官や機動隊が厳重な警備をしています。「なんでもはんたい〜」とプラカードを持って抗議する反単戈平禾口団イ本やプ□市民の連中に対する警備でしょうか。それとも日本を敵視している国々のテロを警戒しているのでしょうか? 幸いにも鬱陶しい連中の姿を見ることなく入口 ゲートに到着しました。 ゲートで乗艦券を見せて岸壁に入ります。すぐに目の前に輸送艦『くにさき』の巨大な船体が現れました。 |
|||
|
|
||
ヽ(゚∀゚)ノ ヒャッホウ!!
『くにさき』は輸送艦『おおすみ』の3番艦として2003年(平15年)2月末に竣工しました。2004年(平16年)12月末に発生したインドネシアのスマトラ島沖の地震・津波による災害では、陸自ヘリを積んで救助に向かっています。また展示訓練の2週間ほど前に発生した新潟県中越沖地震でも災害救助の陸自部隊を積んで柏崎に向かっています。 『くにさき』自体への乗艦は初めてですが、2005年(平17年)に『おおすみ』に乗艦しているので、2度目の『おおすみ』型への乗艦ということになります。 |
■『くにさき』乗艦 歩いて行くと『くにさき』のサイドドア前付近に白テントがありました。ここが受付。ここで乗艦券と引き換えに番号入りのホルダーをもらいます。艦内ではNo332というホルダーをぶら下げた人を見かけたので、およそ330人は乗艦していたことになります。 岸壁には第3種夏服を来た海上自衛官の姿が目立ちます。女性自衛官の姿もちらほら。おそらく応援に駆り出された事務方もいます。事務方は制服ではなく、ネクタイにシャツという公務員そのままの姿でした。 |
|||
|
|
||
岸壁から見ると『くにさき』が大きく見えます。奥に見えるラッタルではなく、右舷のサイドドアから艦内に入ります。『おおすみ』型輸送艦には両舷に各一カ所ずつサイドドアが設けられ、基本的に車両などはここから出入りしています。 |
サイドランプを渡って『くにさき』に乗艦。車両甲板に出ます。ここでパンフレットをもらいました。 |
|||
|
|
||
左写真が艦首方向を撮影したもの。艦の説明のためにスクリーンと座席が用意されていました。右写真が艦尾方向を撮影したもの。かなり広い車両甲板です。バスケットゴールがあるのはご愛嬌ですな。艦尾の一番奥に別の入口が見えますが、その先がLCACを収容しているウエルドックと呼ばれる部分です。ここにはLCACが2隻収容されていました。 |
艦内の通路は予め指定されており、指定された通路(コース)と許可された区画や部屋以外には立入が厳しく制限されていました。艦内通路のあちこちに自衛官が立っており、案内や階段の上り下りの手助けなどをしていました。『くにさき』乗組員だけではとうてい対処できないため、他艦からも応援に来ていたそうです。 |
||
|
艦内通路をウロウロして、何カ所もの階段を上って行きます。護衛艦内の階段はかなり急で、上り下りも一苦労です。この日は車両甲板〜上甲板〜艦橋と何度も往復して上がったり下がったりしていたので、再び大阪港に帰る頃までには上り下りにもだいぶと慣れました。 左写真が上甲板にある出入口。ここから上甲板に出てきました。カメラバックを持ってウロウロしている方が何人か見かけましたが、階段の上り下りにはかなり気を配ったのではないでしょうか?
|
■上甲板にて 上甲板に出ます。艦尾のヘリコプター発着甲板まで続く平坦な甲板を有するのが『おおすみ』型輸送艦の特徴。それがゆえに 登場時は『海上自衛隊、空母保有』(→近隣の特定諸国に脅威となる)と一部マスコミやプ口市民が騒いだことがありました。 似ているのは形だけで、艦の構造や甲板の材質などは空母とは全く異なることを知らなかった方がいたようで・・・。軍事的知識を全く持たぬまま報道し非難していたことを露見したのでした。┐(´д`)┌ ヤレヤレ ・・・閑話休題。 |
|||
|
|
||
上甲板に出てから艦尾まで一往復しています。甲板の広さは約3600平方メートルだとか。かなり広い甲板です。艦橋より艦尾側がヘリコプター発着甲板で、2機のヘリコプターが発着できるようになっています。艦橋付近から艦首側が車両を搭載するエリアとなっており、車両甲板内に納めきれない車両などはこちらに搭載されるとのこと。ただヘリコプターは上甲板全域に発着が可能となっているそうです。 日陰の部分には貸し出された毛布で陣取りしている方々がちらほらと見受けられます。見ていると花見か運動会の陣取りという感じでした。 |
|
|
||
出港時間が近づくと艦の近くに2隻の曳船がやってきました。第1種支援船に分類される曳船で、今回の展示訓練に合わせて遠路はるばる呉からやってきたのでしょう。 この頃になると受付も終了し、岸壁に出ていたサイドランプの収納とサイドドアの閉鎖が始まっていました。もうすぐ出港です。 |
■フネがでるぞぉ〜 午前8時半前から『くにさき』とその周辺では自衛官(海士)がにわかに忙しく動き出しました。出港準備が始まった模様です。 艦橋に上がってみると、出港準備で大忙しの様子。緊迫した雰囲気の中、与えられた指示をてきぱきとこなしてゆきます。一般公開時では見られない光景です。 |
|||
|
|
||
右写真が艦橋の様子。左写真は機関制御室の様子。
機関制御室まで開放されていました。 (写真は撮影可であることを確認して撮影しています。)
邪魔にならないよう早々に艦橋を後にして上甲板に戻りました。 |
|
|
||
上甲板に戻ると、艦の左舷側では曳船による出港準備が着々と進んでいました。横付けされた曳船からロープ(?)が艦に向かっていました。
スルスルと延びるロープ。その先には・・・
|
|
|
||
人力かいな!
ロープを曳く自衛官(海士)さん達の姿が。てっきり、民間フェリーのように機械で行われていると思っていたのですが、まさか人力だったとは思わなんだ。近くに居た自衛官(海曹)さんに聞いてと、「自衛艦では人手には困りませんからね〜」との返事。 もちろん岸壁側のロープも人力で収納していました。意外と自動化(機械化)されていないのですね。 |
一方、そのころ岸壁では・・・
|
|||
|
|
||
こっちも人力か!
岸壁から艦に乗り込むラッタルの収容作業が進められていました。ご覧の通り、こちらも人力です。岸壁に居た女性自衛官を含む20名近い自衛官がラッタルからの綱を引っ張っています。まるで綱引きのようです。自衛官達が引っ張ることでラッタルが宙に浮き、宙に浮いているラッタルに付いているワイヤーを引っ張って艦に収容するのでしょう。意外な一面を見たような気がします。 |
午前8時40分頃、曳船に引っ張られた『くにさき』が離岸します。
すると岸壁にいた自衛官達が横一列に整列し・・・
|
|||
|
|
||
帽振れ
”帽振れ”という旧海軍から続く別れの儀式で見送ってくれました。(事務方は手を振っていましたけど)
正直、これはうれしかったですね〜。
旧海軍出身者と思われるおじいさんも、思わず帽振れで応えていました。
|
『くにさき』を曳いた曳船も離れ、天保山埠頭に向かって移動して行きます。
|
|||
|
|
||
『くにさき』は中央埠頭を離れて大阪湾に向けて動き出しました。
|
●『くにさき』の展示(午前の部) |
|||
『展示訓練』は定められた海域で行われるので、その海域までの往復の間は各艦艇で艦内展示などが行われています。ここから先は展示物の開始時間順に掲載して行きます。うろ覚えのところが多く、時間は正確ではありませんので、予めご了承下さい。m(_ _)m ■0000:艦内イベントや展示訓練の開始時間。>>パンフレット記載の時間による。 ■(0000):あめふらし@管理人のデジカメ撮影時間による。注>>時間はおおよそ |
|||
■0840 8月5日(日)午前8時40分頃、『くにさき』は大阪港中央突堤を離岸。展示訓練が行われる大阪湾の海域目指して動き出しました。この頃になると太陽も昇り、きつい日差しが照りつけるようになっていました。 |
|||
|
|
||
出港直後、煙突からは大量の黒い煙が出ています。まだ回頭中なので、艦尾から艦首に向かって煙が流れています。ちなみに機関はディーゼルエンジンとなっています。 |
|
|
||
回頭を終えて港外に向かう『くにさき』から天保山を見てみます。巨大観覧車のすぐ横に4隻の自衛艦が停泊しているのが遠望できました。後ろ2隻は独特の艦型から『あさぎり』型護衛艦であることが分かります。大阪港に入港した護衛艦の中で、『くにさき』が最も早く出港しています。この後、他の艦も順次出港したはずです。 |
|
|
||
大阪港外に向かう『くにさき』。艦首には数名の自衛官が立って、前方の状態を視認しています。漁船や水上バイクなど艦橋からは見えにくい船などをいち早く確認するのがその役目。船舶の航行が多い港周辺や海域では見張りは厳としないと。 水上警察や海上保安庁などからも巡視船などが出て警備しているとはいえ、どこから小さな船が接近してくるか気が気ではないでしょう。下手に相手を転覆させたら、一部マスコミの格好の餌食になりかねません。自衛官も大変です。 そんな自衛官達とは対照的に、@管理人も含む『くにさき』乗艦組は艦内をウロウロしたり、思い思いの場所でのんびりしていたのでした。 |
|
|
||
後部のヘリコプター発着甲板から艦首方向を撮影。お馴染みの顔出し甲板があります。あとで記念撮影しようとしたのですがし損ねた・・・。(;´∀`) 正面の構造物が艦橋。艦橋を艦尾から見ています。巨大なクレーンの後部が見えます。その下に見える白いR2D2みたいなのが、”CIWS”と呼ばれる20ミリ機関砲。その左、赤色の砲みたいなのは消化銃。通常の3倍の威力があるそうです。<<大嘘 (^^)\(_ _;) ヘリコプターがの離発艦する時にスタンバイします。 この後、甲板のあちこちで、海上自衛官による救命胴衣取り扱い方の実演が行われました。 |
■0915 車両甲板にて『くにさき』ブリーフィングが開始されます。 |
|||
|
|
||
・『くにさき』の概要 ・海上自衛隊ならびに輸送部隊の目的、任務の説明 ・国際平和維持活動における活動報告 ・『くにさき』の活動報告 ・2007年(平19年)7月の『新潟県中越沖地震』における活動報告 ・・・などの説明が行われました。 中越沖地震において、『くにさき』艦内に浴場を特設して一般開放した話など、全国ネットワークのニュース番組で大々的に報道されてもいい話なのにねぇ。災害時における自衛隊の救助活動に対するマスコミの(報道などの)対応は、阪神淡路大震災からほとんど変わってませんな。┐(´д`)┌ ヤレヤレ |
同じく車両甲板にて小火器展示。実物の小火器が展示されました。 |
|||
|
|
||
触れる機会の多いBB弾が出るモデルガンではなく本物です。なので触ることすら許されません。頑丈に固定されており、自衛官の厳しい監視下にありました。 展示された小火器は4挺。陸上自衛隊でも制式採用されている小火器です。 ・64式7.62mm小銃 ・5.56mm機関銃 MINIMI ・散弾銃(写真左) ・9ミリ機関拳銃(写真右) モデルガンとは違って見ていても金属感が分かりますな〜。 この他、車両甲板では飛行服展示(試着可能)も行われておりました。(〜12:00頃) |
■(0945) ちと小用。(^^;) トイレですが、基本的に護衛艦は男性中心なので男性用が多いようです。女性自衛官も増えているようなので、いずれは男女別々になるのでしょうか。今は供用? なお『展示訓練』中は男女別に分けられるので安心して下さい。 |
|||
|
|
||
ご覧のとおり、便器自体は市販の物のようです。水は海水を使用しているようで、上にあるレバーを引いて水を流すような仕組みになっていました。センサー付きはもちろんのこと、プッシュ式すらありません。便器横に握り棒があるのは船の便所ならではです。これは民間フェリーでも付いていますね。 ちなみに大便用は洋式でした。和式もあるのでしょうけど、こちらもレバーを引くタイプ。ウォシュレットとか暖房とかも付いていません。紙(トイレットペーパー)は付いています。 艦の便所ですが、海曹・海士は利用できない士官用トイレもあり、階級によって分けられているようです。学校の生徒用と教職員用という感じですね。士官用トイレはいろいろと付いているのでしょうか?見てくりゃ良かった。 |
■1000 高性能20ミリ機関砲(CIWS)実演。 『おおすみ』型輸送艦には輸送艦でありながら兵装が施されています。とは言っても護衛艦のような速射砲や対潜兵器などは搭載しておらず、あくまでも自衛用の兵器として高性能20ミリ機関砲(CIWS)を2機搭載しています。艦橋の前後に鎮座しているR2D2のようなのがCIWSです。 CIWSは対ミサイル用の機関砲で、レーダーで目標を探知すると、最も危険な目標を自動選定して追尾レーダーで自動追跡。自艦までの距離が約2kmとなると射撃を開始します。レーダーからのデータをもとに誤差を修正して追尾・射撃を続け、目標が破壊されると次の目標を自動的に探し出し攻撃するという優れもの。欠点はありますが、水上艦艇にはなくてはならない兵器です。 |
||||
|
||||
一般公開でよく見ていましたが、動いているのは初めて見ました。自衛官の一通りの説明の後、動き出します。全自動なのでプログラムされているデモのようでした。空砲すらなく少し物足りない気もしましたが、飾り物ではないことをしかとこの眼で見たので良しとしましょう。(;´∀`) |
■(1010) CIWSの実演は10分ほどで終了。次のイベント開始まで甲板上をウロウロします。
艦尾に行くと、向こうの方から護衛艦らしき艦影が近づいて来るのに気が付きました。
|
|||
|
|
||
2本マストと後部の箱のようなヘリ格納庫。間違いなく『あさぎり』型護衛艦です。
この艦型ゆえ、ステルス性に問題があるのが『あさりぎり』型の欠点・・・。 次の『むらさめ』型からは改良されています。
で、やってきた護衛艦は・・・
|
|
|
||
DD158 うみぎり
つい先日、一般公開で阪神基地にやってきた護衛艦『うみぎり』です。(・∀・) 横から見ると『あさぎり』型の特徴が良くわかります。
甲板上には『うみぎり』乗艦組の方々の姿が見えます。
カメラを向けてこちらを撮影しているであろう方も見られました。
あちらはSH60Jを搭載しているのですね。
白波を立てて『くにさき』を追い抜いて行きます。
『くにさき』を追い抜いて、しばらくしてからでした・・・
|
|
|
||
『うみぎり』、突然の取舵。
それもかなり急な動きです。
何が起こった? (゚Д゚;)
|
|||
|
|
||
すぐに面舵をとり進路を元に戻します。
原因は・・・
|
|||
|
|
||
釣り船
『うみぎり』の予定航路上に釣り船がいたのです。Σ(゚Д゚;)マジ? なので釣り船より遙かに大きい護衛艦が舵を切って回避したということ。
この釣り船、『うみぎり』と『くにさき』に挟まれることになりましたが、 船上の人達はどう思ったことやら。
急な取舵と面舵で、『うみぎり』乗艦組の方々も驚いたことでしょう。
自衛艦にかぎらず、フェリーでも民間貨物船でも、 こういうことがあるので航行は気を付けないとならないとか。
『くにさき』と艦隊行動をとっていたので気が気でなかったでしょうね。<『うみぎり』艦長&航海長
なんにせよ、大事にならずによかった。よかった。( ´∀`)=3
|
■(1027)
『うみぎり』の釣り船回避行動の直後、上空にヘリの飛行音が聞こえてきました。
|
|||
|
|
||
海上保安庁のヘリでした〜。
『くにさき』上空を通過して消えて行きました。先ほどの釣り船の位置を確認しに来たのでしょうか?この後も数隻の自衛艦が通り過ぎるから、巡視艇を派遣するんでしょうかね? ちなみに海保ヘリですが、今回目撃した唯一の海自以外の航空機でした。 |
■1030 上甲板上にて”手旗信号”と”ラッパ”の実演。 この頃に、もう1隻か2隻ほど艦尾に自衛艦の艦影が見えてきましたが、まだ遠くにあったので実演を見に行きました。海士さんが、「いろはにほへと・・・・・・」の順に実演してゆきます。 |
|||
|
|
||
近くに座った旧海軍出身者と思われるおじいさんが懐かしそうな眼をして眺めておりました。 続いてラッパの実演。「起床」から始まって「就寝」(だったかな?)まで、主な合図のをラッパ実演が開始されました。 |
■(1040) 開始直後、艦内アナウンス。
「まもなく、当艦左方向に潜水艦がとおります。」
皆、一斉に左舷に移動。ありゃりゃ〜、哀れラッパ手。ほったらかしにされました。(;´∀`) 潜水艦が通り過ぎるまでラッパ実演は一時中止と相成りました。 確かに先を行く『うみぎり』の向こう側に黒い物体が見えてきました。まだ遠いのでよくわかりません。その間に別の護衛艦が接近。 |
|||
|
|
||
DD129 やまゆき
『はつゆき』型護衛艦。 2007年(平19年)3月に神戸に来港した練習艦『しまゆき』の同型艦。 (『しまゆき』は護衛艦から練習艦に艦種変更されています。)
神戸から出港してきました。 『やまゆき』も『くにさき』を追い越して行きます。
|
さて、先ほどの黒い物体が少し近づいてきました。
『うみぎり』の向こうを進む黒い物体、明らかに潜水艦の形をしています。
|
|||
|
|
||
しばらくすると『くにさき』のほぼ真横まで来ました。
白レンズを付けたカメラを持つ横の人が興奮して撮影しています。
「なんやろ?」
とりあえず、デジカメの望遠モードで撮影。
|
|
|
||
SS600 ・ ・ ・ もちしお
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
海上自衛隊の最新鋭潜水艦。
まだ竣工していない最新鋭潜水艦が。
つい最近進水して現在、艤装中の最新鋭潜水艦が。 (但し:2007年8月時点)
目の前を進んでいるのです。ヽ(゚∀゚)ノ
そりゃ、興奮するわなぁ〜。
聞くところでは、今回の展示訓練に合わせて試験航海(公試)をしているとか。 大サービスです。(・∀・)
|
・ ・ ・ 興奮も収まり、ぞろぞろと元の場所に戻ってくる『くにさき』組のみなさん。
約5分の中断の後、ラッパ実演再開。
|
|||
|
|
||
ぱぁ〜 ぱぁ〜 ぱぁぱぁぷぅ〜♪
音が5つないので、独特にアレンジした海自版『君が代』を披露。
旧海軍から続く伝統ある曲です。
以前、テレビで聞いたことはありますが、生演奏を聴いたのは初めてです。
生演奏は響く物がありますねぇ〜。
海士さん、ごうろうさまでした〜。(=゚ω゚)ノ旦~
|
■1100
上甲板におけるイベントが終わって車両甲板に下りると・・・
|
|||
|
|
||
おや?何やらご飯と鍋が用意されています。
なんだろ?
|
|||
|
|
||
海軍カレー
『くにさき』で作ったので”くにさきカレー”と言うそうです。(・∀・)
プログラムにはちゃんと『くにさきカレー体験喫食』と書かれています。
昼食は各自で用意して持ち込むことになっており、本来ならば昼食は出ないはずです。 なので@管理人もコンビニおにぎりを数個買って持ち込んでいます。
ところが『くにさき』では、ご覧の通りカレーが販売されました。 ほんと、いたせりつくせりです。
某掲示板によると、このように食事の提供があったのは『くにさき』だけだっとか。 輸送艦だけに、余裕があるからでしょうか。
他艦へ乗艦された方には申し訳ないですが、おいしく頂きました。(゚д゚)ウマー
|
■(1115) あっという間にカレーを平らげ、一休憩の後に再び上甲板に上がります。晴れていますが、風があるのでそう暑くはありません。ただ気を付けないと、帽子やパンフレットを飛ばされてしまいます。 さて艦尾に行くと、また一隻自衛艦が近づいてきました。 |
|||
|
|
||
ATS4202 くろべ
護衛艦ではなく訓練支援艦と呼ばれる艦種。 艦隊の対空射撃訓練支援を主任務とする艦です。
後部甲板に見えるオレンジ色の物体は標的機でしょう。
大阪湾では滅多に見られない艦です。
今回は神戸(摩耶埠頭)発着です。
|
■(1125)
しばらくしてから『くにさき』右舷方向に潜水艦の姿が見えてきました。
先ほどの『もちしお』かと思ったのですが、艦番号が書かれていないので別の潜水艦のようです。
|
|||
|
|
||
TSS3605 ゆきしお
・・・だと思います。
すんません。この潜水艦だけ艦名を忘れました。 アナウンスで練習潜水艦との説明があったので、2隻ある練習潜水艦のどちらかです。 全長が何となく短いので『ゆきしお』ではないかと・・・。
ご存じの方、お知らせ下さい。m(_ _)m
|
■(1130)
『くにさき』に2隻搭載されているLCACが発進します。
|
|||
|
|
||
艦尾のウエル・ドック門扉が開き、航行中の『くにさき』からLCAC5号艇が発進しました。
写真は発進した直後のLCAC5号艇。機関はガスタービンで2機搭載しています。 なので『くにさき』上甲板のこの位置にいても、かなり大きな音が聞こえてきました。
|
|
|
||
あっという間に『くにさき』の横にならんだかと思うと、LCAC5号艇は高速で『くにさき』を追い越してゆきます。
上写真、右端に見える2隻の護衛艦は、右が『うみぎり』で左が『やまゆき』です。 両艦からも航行するLCACを見ることができたのでしょう。
|
|
|
||
続いて発進してきたLCAC6号艇。
ウエル・ドック内だと車両甲板しか分からず、全景が全く見えません。 こうして航行している姿を見られるとは思いもよりませんでした。
|
■(1140) 淡路島方面より2隻の艦艇が接近してきました。どうやら淡路島・津名港発の自衛艦、多用途支援艦『ひうち』と掃海艇『つきしま』です。これで『展示訓練』における”受閲艦隊”の艦艇 が揃ったことになります。 注>>あまりに遠くて撮影した写真では何がなんだか分からない状態になったので、写真はナシです。m(_ _)m |