>>2007.05.27 Update

 

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◆関西国際空港第2期滑走路を歩こう!

 ・・・というイベントがあることを知ったのは2007年(平19年)1月頃。たまたまJR阪和線の某駅においてあったチラシが目に入ったのです。実は以前にも同じようなイベント(2期島完成記念だったかな?)があったのですが参加できなかったのです。

 今回は完成した第2期滑走路を歩くという、ただそれだけのイベント。2007年8月に供用開始となれば、歩くことはおろか一般人の立ち入りさえ不可能となる場所です。それに滑走路を歩くなんてことは、そうそう滅多にあることではありません。二度と歩くことはできないのです。

 

 

これは参加しなければ (`・ω・´)シャキーン!

 

 

 早速応募。しばらくして整理券到着。日時は2007年3月25日(日)です。全長4000mの滑走路ということなので、この日はちょうど良いウォーキングになるはずでした・・・。

◆関西空港へ

 この日は神戸港での海上自衛隊練習艦隊の艦艇一般公開があったため、午前中は神戸港に行かねばなりませんでした。朝早くに自宅から神戸港へ。自衛艦を見学したあと、ポートライナーに乗り、2006年(平18年)2月に開港した神戸空港へ移動します。関空と同じ海上に建設された人工島にある空港です。

 ポートライナーに乗って一路空港へ。途中、ポートピア博覧会のメイン会場があった辺りにさしかかります。車窓から眺めますが、博覧会の面影は完全になくなっておりました。ポートピア博覧会会場には、開催直前に小学校の遠足で来た覚えがあります。かれこれ30年近く前のお話。そりゃ面影なんぞ残ってりゃしませんわ。(^^;)

 やがてライナーは神戸スカイブリッジを渡り始めます。ライナーにしては結構な速度でスカイブリッジを渡り終えると、神戸空港に到着しました。

 さてほとんどのお客は空港ロビーに向かうのですが、@管理人はそのままターミナルビルを出て駐車場脇を通り抜けて、ターミナルビル北側にある「神戸・関空ベイシャトル」のターミナルビルに向かいます。「神戸・関空ベイシャトル」は、神戸空港と関西空港を29分で結ぶ高速艇です。

 イベントが関空で行われることから、このベイシャトルを利用することにしました。 神戸港からポートライナーで神戸空港まですぐに移動できるので便利なのです。

 日曜日ということもあってか利用客は多く、船内は座席がほとんど埋まりました。バスで移動するよりも時間が短いということから利用者は多いようです。

 30分ほどで関空に到着。連絡バスに乗り込み空港ターミナルビルに移動。神戸からJRなりバスで移動するよりも、かなり早く移動できます。これは便利です。

【写真】ベイシャトルの双胴高速艇。最高速力は約30ノットだそうな。

◆第2期空港島へ

 無料の連絡バスで関空のバスターミナルへ移動。いったんターミナルビル内に入ります。春休みの日曜日ということもあって空港ターミナル内は混雑しています。滑走路ウォーキングの集合場所は関西空港駅の南イベント広場なので、ターミナルビルから出て関空駅に移動します。今日は何かのイベント(祭り)があるようで、広場には舞台が設けられイベントが行われています。あちこちに屋台もあります。ウォーキングの受付がどこなのか分かりません。┐(´д`)┌

 すると道路に降りる階段の近くに、『滑走路ウォーク』の幟が数本立っています。簡単な机があって数人のスタッフがいました。そこが受付でした。整理券を見せると道路向かいのバス乗り場に行くように指示されました。ここからバスに乗って移動するようです。

 前バス乗り場には列が出来ています。回のイベントに参加した知人から、『バス待ちの時間が長い』と聞かされていたので、あっさりと歩いて移動することに決めました。時間も余裕があるし、何しろ”ウォーキング”ですから。意気揚々と歩き始めます。

 飛行機に乗るのが目的で関空に来ていたので、駅やターミナルビルから出て歩くというのは初めてのことです。見ると同じように歩いて移動する人達が結構います。向こうからすれ違う人達は滑走路から駅に帰る人達でしょう。

 しばらく歩いて行くと検問所に到着します。バイクや車だと、ここより先には許可証がないと入れ

ないようです。検問所の脇から側道に入りてくてくと歩道を歩いて行きます。やがて貨物ターミナルを一望できる場所に着きました。この付近から第2期空港島へ移動することになります。

 道はやがて地道になりました。地道と言っても埋め立て地に便宜的に造られた道です。いずれは整備されてアスファルト舗装の道になるのでしょう。すぐ左側は第1期島と第2期島を結ぶ 南側連絡誘導路で、すで完成しています。2007年8月からはここを飛行機が通ることになります。

 地道は半分に仕切られ、一方は歩行者専用通路で、もう一方は車道となっていて無料バスが走っています。一方通行のようで第2期島→関空駅方向しか走れないようです。逆方向は別のルートを通って第2期島に入るようになっているようです。

 

 

 しばらく歩くとバスの洗車場に到着です。前日(24日)晩から雨が降ったため、空港島内を走るバスは泥だらけになるために、その泥を洗い落とすための洗車場です。一台一台、バスの泥を落としています。ちなみに写っているバスは日本交通の観光バス。後方にはハイデッカー車も見えますな。

 ここはすでに第2期空港島ですが、周囲はだった広い空き地。8月供用開始というので、ターミナルビルぐらい建っているだろうと思っていたのですが何もありません。誘導路をアンダーパスする道路が部分的に出来ているぐらいです。空港島からは第1期島のターミナルや関空駅が見えます。将来はあのようになるんでしょう。

 

 

                                        【写真】第2期島を走る南海バス。こういう光景も見ることが出来たのはこの日だけでした。

                                             この後、京阪バスや近鉄バスの乗合バスが走ってくるまで待てば良かった・・・。

◆第2期島 スタート地点はどこだ?

 第2期島は『島』です。島といっても、あちこちの丘や山をぶっ壊して取り出してきた土で出来た人工島です。総面積は約545haだとか。どれだけ広いのか見当がつきません。

 阪神甲子園球場の(グランドとスタンドを含めた)敷地面積が約39600平方メートル。10000平方メートル=1haなんで、甲子園球場は約4haということになります。ゆえに甲子園球場約136個分ということになりますか。やっぱ見当つきません。

 第2期島は、本来ならばターミナルビルなどの諸施設も一緒に完成させて開港するのが筋ですが、とりあえずは滑走路と最低限必要な周辺施設のみを限定供用させるとか。供用されるのは主滑走路(L=4000m)1本、平行誘導路1本、取付誘導路4本、高速脱出誘導路6本、南側連絡誘導路2本と無線・照明・消防・気象などの各施設だけ。北側連絡誘導路やターミナルビルなどの施設は、需要などに応じて建設することにしているそうです。姿を現すのはいつになることやら・・・。

 さて、そんな第2期島にやってきました。関空駅から約1.5kmぐらいでしょう。周囲は広い空き地だけです。何もありません。

・・

・・・

スタート地点はどこだ?

 

 

 

 渡された地図を見ると、この付近に無料送迎バス乗り場があることになっています。スタート地点は遙か先に記されています。

とりあえずそのバス乗り場すら見あたりません。巡回している送迎バスの向かう先を目で追うと、遠くの方に白いテント群があることに気がつきました。 

 どうやらそこがバス乗り場のようです。まずはそこまで歩かねばなりません。スタート地点はまだまだ先のようです・・・。

◆遠い遠いスタート地点

 滑走路ウォークのスタート地点に達する前に、まずはバス乗り場に着かねばなりません。歩くしかないので歩きます。空港島はどこかの山などから持ってきた土砂などで造られた人工島。地面はいろんな大きさの石が混ざっています。巨大なローラーで踏み固めたのでしょう。足が地面に沈み込むことはありません。

 ふと滑走路方向を眺めると・・・

 

 

 何もない広大な土地を砂埃を立てながら走って行く南海バス(しかも乗合バス)・・・。気分だけは大陸横断バスのような光景です。 断っておきますが、ここは日本です

 写真ではわかりずらいのですが、遙か先にはフェンスがあるのです。その向こうが滑走路ということになります。ちなみに遠くに見える山は山ではありません。淡路島の島影です。こんな光景が広がっていたのです。

 

 

しばらく歩いてやっとテントのある場所に到着しました。

 

 

そこで目に飛び込んできたのが・・・

 

 

 

 

 

『入場ゲートまで あと2500m』

 

 

・・・の立て看板。

 

にせんごひゃくめぇとる?

 

 

( ゚д゚) 2500m・・・

(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) 『2500m』!

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) ホォォーー…?!

 

 

 まだここから2.5kmも歩かねばなりません。この看板を見て、歩く意欲を失い送迎バスに向かう参加者が続出。さすがに小さなお子さん連れの家族や、年配の方が凸凹した造成地の地面を歩くのはしんどいようです。

 一瞬、バスに乗ろうか迷いましたが、『ウォーキング』である以上歩かなければ意味がないと、なんかよく分からない理由付けをして歩いて行くことにしました。第2期島を歩くことが出来るのは今日限りなんですから、歩かないとね。

◆バスの話

 さて今日の参加者を輸送するためにバスが動員されていることは先に書きました。 参加者の人数や移動距離を考えると10台・20台じゃとうてい足りません。号車番号を見た限りでは120台は走っていたと思います。

 120台のバスなど、空港島内を走る南海バスとそのグループ会社だけで用意できる台数ではありません。どうやら大阪府内のバス会社からバスをチャーターし、観光バスはもちろん一般の乗合バスまでも総動員しての輸送体制を整えたようです。

 ざっと見ただけで・・・

南海バス(ウィングバスなどグループ会社を含む)【乗】/水間鉄道【乗】/岸和田観光【観】/京阪バス【乗合・観光両方】/近鉄バス【乗】/日本交通【観】/ 大阪空港交通【観】/奈良交通【観】・・・

 まだあったように思います。バスファンにはたまらない、バスの見本市状態でした。

 個人的に注目したのが、京阪と近鉄の一般乗合バス。関空内の一般輸送は南海が独占しています。京阪や近鉄を含めて他社の観光バスが空港島に乗り入れて走ることはあっても、島内を一般乗合バスが走ることはまずありえません。空港島内を走る京阪と近鉄の一般乗合バス。すごい貴重な光景を見ることができました。

 

 

【写真】 いろんな会社からバスをチャーターしていました。まるでバスの見本市。

空港島を走る近鉄バス(乗合)。めちゃ珍しい光景です。

◆目指せ!スタート地点

 バスの誘惑を断ち切って歩き続けます。ウォーキング当日は曇りでした。なので歩く気になったのでしょう。これで雨だったら間違いなくバスに乗っていました。

 さてコース上にはパイロンが何mかおきに置かれています。それがコースを示していることになります。パイロンから離れると地雷原に入ってしまうなんてことはありません。

 昨晩〜朝方にかけては雨が降ったので、水溜まりがあったり地面がぬかるんでいる場所があったりするので、それを避けながら歩いて行きます。建物はおろか草木もありません。なので途中で木陰に入って休憩なんてことはできません。もしも快晴だったら大変なことになっていたでしょう。脱水症状を起こして倒れる人が続出したに違いありません。曇ってくれて助かりました。

 

 

 ターミナル建設予定地付近の写真です。遠くにバスが見えます。その付近がスタート地点となりますが、まだ距離があります。

右に見える鉄塔がある施設は消防や気象観測などの施設です。歩いている最中にそこからヘリが飛びだっています。

 点々と見えるのは、スタート地点に向かって黙々と歩く参加者の方々。まだ滑走路ウォークは始まっていないのです。

 

 

 歩いている最中、地面にしっかりとタンポポが生えていることに気がつきました。どこからか種が飛んできたのか、土砂の中に混じっていたのか。人間よりも早く植物の進出は始まっているようです。

◆着いた!入場ゲート

 昨晩、雨が降ったわりには地面がぬかるんでいません。部分的にはドロドロの場所もありましたが、全体的には水はけが良いのでしょう。あまり泥だらけにならずに歩いて行くことが出来ました。

 残り1kmを突破すると、前方に白いテント群と数台のバスが止まっているのが見えてきました。蜃気楼ではありません。あれが入場ゲートです。すでに3kmほど歩いており疲れているのですが、目的地が見えてくると元気になります。

 

 

 最初のバス乗り場から30分ほど歩いてやっとこさ入場ゲート前に到着しました。ここで送迎バスに乗車して来た参加者も合流するので、やっとこさイベント会場らしい雰囲気になってきました。

 すぐ近くに展示されている工事用の大型ダンプや各種車両を見ながら歩いて行き、テントでスタッフから記念品をもらいます。そしてその先にやっとこさ入場ゲートがありました。関空駅から約4kmです。

◆滑走路に立つ!

 入場ゲートといっても扉などはなく、単に滑走路脇に設置されたフェンスの一部を撤去しただけのもの。そこでスタッフに整理券を渡して滑走路内に入ることになります。

 フェンスを越えると、アスファルト舗装の滑走路に立ちました。今まで造成地の地面を歩いてきたので、アスファルト舗装の路面(?)に立つと違和感を感じます。まるで国が変わったような気がします。さきほどのフェンスは国境で、我々は国境のフェンスを突き破って越境してきた難民のようなもんですかね?

入場ゲート。フェンスの向こうは滑走路です。

滑走路へ。自由な国への第一歩? (謎

 国境フェンス入場ゲートを通過して滑走路に入ったわけですが、そこは取付誘導路であって主滑走路ではありません。一番北に位置する取付誘導路なので、ここから南を見ると長い長〜〜い滑走路を一望することができます。向こうの端は約4000m先にあるため、ここからは全く見えません。予想以上の風景に驚いてか、多くの人達はここで立ち止まって風景を撮影したり、家族などで記念写真を撮影していました。

 この付近で写真を撮影していると、近くにいた親子(の父親)がおもむろに鞄からパンを取り出して食べ始めました。即座に警備員に注意され、すぐに鞄にしまいました。何をしているんやと。滑走路内では水分補給以外の飲食と指定場所以外での喫煙は厳禁されているのです。配られた地図にも赤文字で書いてあるでしょが。

 最低限のルールやマナーすら守れないとは・・・。こういう人達がいるから困ったものです。┐(´д`)┌ ヤレヤレ

平行誘導路。北端→南端方向を見ます。

逆光気味でよ〜わかりませんね。とりあえず南端は見えません。

誘導路から主滑走路を見ます。パイロン内側にはすでに航空灯火が

設置されているので立入禁止になっています。人の列が続きます。

◆歩こう〜♪歩こう〜♪

 気分を入れ換えて歩き始めます。ほどなくして主滑走路に入りました。これが主滑走路です。広く、そして長い。滑走路の幅は60m。御堂筋(44m)よりも広いのです。幅60mの直線道路を約4kmも歩くということなのです。ちなみにJR東海道本線の大阪駅〜新大阪駅の距離は約3.8km。あの駅間を歩くと書く方がピンと来ますか。

 少し行くと簡単ながらもスタートゲートがありました。今日のイベントのためにわざわざ設置したものです。この前では多くの人達が記念撮影をしていました。ここから滑走路ウォーキングが始まります。

 

 

 ゲートをくぐり、滑走路中央付近にある中央線に沿って歩き始めます。とにかく滑走路が長いです。約4000m先の南端は見えません。しかも遙か先まで人人人・・・。かなりの数の人達が歩いているのです。

 歩き始めてすぐに気になったのが路面に大きく描かれた記号。矢印(→)の先が『×』になっている記号です。南端部分にもあったので、滑走路の方向でも記しているのでしょうかね。

 

 

 今日は家族で参加という方も多く、喜んではしゃぎまくっている子供が目立ちます。あちこちに歩いている人がいるのに、そんなことはおかまいなしに滑走路で競争している子供達もおりました。ぶつかったらどないすんねん?親も注意しろよ・・・。あんたらだけが歩いているのとちゃうぞ。( ゚Д゚)ゴルァ ・・・こういうイベントではよく目にする光景です。

  滑走路脇には適当な間隔でスタッフが椅子に座って、コース外に出ないよう見張っています。また5カ所ほど救護所が設けられており、気分が悪くなっても対応できるよう万全の態勢がとられていました。この救護所、進むにつれて(ゴールに近い方から)中で休憩する人達の数が増えていったように思います。

 

 

 第2期滑走路脇には何も建っておらず、遠くに第1期島の諸施設の建物が見えます。滑走路を歩いていると、本土側(東側)に日航ホテルと空港ターミナルビルの姿が見えます。また反対側(西側)には淡路島の島影も見えました。何年か先、第2期島にも諸施設が建つことになっています。(需要に応じて建てるそうです。) いずれはこんな光景は見ることが出来なくなるのでしょう。

 しばらく歩くと。真新しい滑走路面にタイヤ痕がありました。工事車両が急ブレーキをかけた痕でしょうか?飛行機の痕のようです。

 滑走路はまだ供用されていないから飛行機が離発着していないというのは間違い。民間空港の場合、開港前には国道交通省による各施設と滑走路の検査が行われます。

すでに第2期滑走路には、2007年(平19年)2月3日に国交省の飛行検査機が着陸しています。(この飛行機が事実上の1番機となるわけです。) その検査機の車輪の痕ではないでしょうか。 

 どこかで新空港や新滑走路が完成して、ニュースなどで『1番機が降り立ちました』とか言っていますが、厳密に言えばあれは2番機ということになりますな。┐(´д`)┌

 それまで1機たりとも着陸していない滑走路に初めて着陸するのは気持ち良いでしょうね。検査機のパイロットは役得なわけですな。

◆歩け。歩け。

 滑走路をダラダラと歩き続けます。同じような風景の中を歩くので距離感が掴みづらいのですが、結構な距離を歩いたような気になりました。

 

が・・・

 

 

 

 

 

 

1000mしか歩いてないやん・・・_| ̄|○

 

 

 関空駅からひたすら歩いてきたので、かなりの距離を歩いたような気分になっていたのですが、滑走路自体はまだ4分の1しか歩いていないのです。まだ3000mも残っています。滑走路は長いっす。

 ところで写真を見てあることに気がつきますか? そう、人が疎らになっているのです。1000mほど距離があると、歩くペースは人ぞれぞれだし、そろそろ疲れ始める人は黙々と歩き始めます。おもしろいことに、スタート地点付近では”はしゃぐ”子供達の姿が目立ったのですが、この付近からはその姿はめっきり少なくなりました。

 写真を撮影しながらとは言え、かなり時間がかかってしまいました。時間がかかりそうなので、ここからは少しペースを上げて歩き始めます。そして先ほどの看板(1000m地点)から、さらに1000mほど歩くと中間地点に到着しました。中間地点ということなので、スタートから2000m、ゴールまで2000mという位置です。下は中間地点からスタート地点を撮影した写真。ここからはスタート地点もゴール地点も見えません。

 

 

 さすがにスタートから2000mほども歩くと、子供も嫌気がさしてくるようです。スタート地点のように威勢の良い子供の姿はほとんど見かけなくなりました。最初ではしゃぎすぎて体力を使ってしまったようです。中間地点付近まで来ると、あちこちで休憩する子供連れの家族の姿が目立つようになってきました。

 この付近だったと思いますが、歩きたがらずに座り込んだ子供を母親が怒って無理矢理引っ張って歩いている光景も見ました。その母親の叱り文句が未だに耳に残っています。

 

 

『何してんの!滑走路を歩くなんてことは二度とできないのよ!歩きなさい!!』

 

 

 ・・・って、あんたが歩きたいがために無理矢理連れてきたんやろが。子供も大変です。┐(´д`)┌

 大人にしても2000mほど歩くと疲れてくる人が出てきます。思った以上に時間がかかりタイムアウトという人もいたかも知れません。そんな方々のために、中間地点から少し先で誘導路にそれるコースがありました。この先でバスに乗り込み駅に向かうのです。見ていると2割ぐらいの方はここで去って行きました。

 

 

 @管理人はそのままコースを歩き続けることにしました。やはり4000m、滑走路の端から端まで歩き通さないとね。滑走路を歩くことは二度とできないのですから。

◆歩く。歩く。

 中間地点を越えた付近から晴れてきました。こうなると滑走路上は暑くなります。まだ風が涼しいのが救いですか。黙々と歩き続けます。

 

 

 第2期滑走路中央付近になった3本線です。この記号も何かを表しているのでしょうけど、何の意味かは分かりません。滑走路を歩いている証とうことで撮影してみました。ちなみにこの写真は南→北方向(ゴール→スタート方向)を撮影。当然ですが、約2000m先にあるスタートゲートは見えません。

 ところで第2期滑走路は4000mすべてが一枚の板(?)という感じなのです。継ぎ目があるのかも知れませんが、歩いて見た限りでは見つけることが出来ませんでした。大型ジャンボ機が、離発着時に250〜330k/hぐらいの速度で滑走路上を”走る”わけですから、そこいらの道路のように継ぎ接ぎだらけだと、衝撃やらなんやらで危なくて仕方ありません。継ぎ目無く、かつどこまでも真っ平らに造らないとならないのは当然のことなんでしょう。滑走路に使用されるアスファルト(なんだろうか?)も、耐摩耗・耐圧に優れた特殊なものなのでしょうね。

 

だらだらと滑走路を歩いて、やっとここまで来ました。

 

 

 

 

スタートから3000m地点です。この付近まで来たらゴールまでもう少しです。

 

 この第2期滑走路は、2007年(平19年)8月2日に使用開始となります。夏以降、ここには飛行機が離発着するため、一般人が歩くことなど出来なくなるわけです。こういう写真も貴重な一枚となります。それを見越して、この付近で滑走路に寝ころんだ姿を撮影した@管理人がいたというのは秘密です。(^^;)

 

 

 この頃になると青空が広がってきました。ウォーキング日和です。

◆着いた!

 やがてスタート地点近くにあった矢印(→)の先に『×』のある記号が現れました。何を意味しているのかさっぱり分かりません。そこを過ぎるとほどなくしてゴールに到着。滑走路を歩き切りました。∩(・ω・)∩ バンジャーイ! 

 

 

 ゴールゲート前は記念撮影する人達で混雑していました。代わる代わる『ゴール』看板横に立って撮影しています。その後ろでは、ゴール横で休憩していた十数人の子供のうち、数人がゲートの足場にぶら下がったり鉄棒見たく遊んでおりました。子供会の団体か何かだと思うのですが、引率する大人も注意しろや・・・ヽ(`Д´)ノ

 ゴールゲートを過ぎた辺りでひとまず休憩。正面には進入灯が沖合に向かって伸びています。この辺りが滑走路の端ということなります。

 一息入れて歩き出します。まだバス乗り場まで歩かねばなりません。誘導路を歩いて平行誘導路に移動。少し歩くと、入場ゲートと同じように、誘導路脇のフェンスが一部撤去されていました。そこが終点ゲートです。ゲートを出ると再び地面むき出しの工事現場に出ました。

 すぐそこにある乗り場からバスに乗って関空駅に向かうことになります。

主滑走路の南端。進入灯が沖に向かって行きます。

こちらは平行誘導路。向こうにまだ歩く参加者の姿が続きます。

◆・・・

 

バス乗り場に向かおうとした@管理人でしたが、ある看板を見て足が止まりました。

 

 

 

 

 

『空港駅まで あと4000m』

 

・・

・・・

 

疲れていて思考能力が落ちていたのでしょうか。

 

 

駅に向かって歩き出しました。

 

(;´∀`)

 

◆まだまだ歩け

 ほとんどの人はここからバスに乗って駅に向かいます。しかし、@管理人は歩いて駅に向かうことを選択しました。そりゃそうです。第2期空港島を歩くことが出来るのは今日だけなんですから。

 上の写真では駅まで歩こうとしている人達が結構いそうに思えますが、@管理人が歩き始めた頃に、同じように駅に向かって歩いていたのは3名ほどでした。写真に写っている人達は、落書き用のテトラポット置き場に向かう人達だったのです。

 

 

 バス乗り場を遠くから撮影。ご覧の通り、バスの見本市会場のようでした。

 バス乗り場を遠くに見ながら歩き出します。関空駅への復路はダート道がコースに指定されていました。普段は工事量車両が通り道なのでしょう。しかしそれもほんのわずか。やがて往路と同じく、空き地の中にパイロンが置かれているだけのコースになりました。

 往路、そして滑走路ではあれだけ歩いていた参加者はどこに消えたのでしょう?見える範囲内で歩いているのは@管理人以外に3人だけ。あとは皆バスに乗っているようです。

人がいないので、ゆっくりと見ることが出来ました。

ご覧の通り、コース上に人の姿はありません・・・。

 『空港駅まであと1500m』という看板を最後に、関空駅までの距離を示す物はなくなりました。どれだけ距離があるのか分か りません。また周囲を歩いている人がいないので、一人で歩いて行きます。

 向こう側をバスが走って行きます。それには目もくれずに黙々と歩き続けます。ここまで来たからには、最後まで歩き抜いてやろうと意地になっていました。

 やがて誘導路をアンダーパスする場所に来ました。このアンダーパスだけは舗装されており、歩きやすい場所です。電気関係の工事が途中のようで、まだ配線がむき出しになっていました。

将来は許可車しか走ることが出来ない場所となるのでしょう。そんな場所を歩くことが出来るのも今日限りなのです。

 アンダーパスで誘導路を越えると、往路で見たバスの洗車場付近に出ました。あともう少しです。ダート道を歩いて第1期島に戻ります。すぐ横をバスが数台走り去って行きます。仕事が終わったので帰る近鉄バスが集団で走り去って行きました。

 第1期島に移り、歩道を歩いて行きます。もちろん誰も歩いていません。それでも警備員は立って交通整理をしてくれました。ご苦労様です。m(_ _)m

 関空線の端点を過ぎると関空駅はもうすぐです。ところで写真を見てお分かりのように、鉄路は道路をアンダーパスするような構造で終わっています。将来は道路をアンダーパスするようですが、列車が通るのは何年先になるのでしょうか。

 やがて関空駅の南イベント広場前に到着。これで滑走路ウォーキングも終わりです。いったい

何km歩いたのでしょうか?

【写真】関空線の端点。道路をアンダーパスする構造で終わっています。

◆滑走路ウォーク終了

 デジカメ写真の撮影データを見る限りでは、関空駅を出発したのは12時45分頃。で、戻って来たのは15時45分頃。約3時間かけて歩いていたことになります。

 さて歩いた距離ですが、渡された地図によると・・・

 

関空駅→バス乗場:1500m

 

バス乗場→入場ゲート:2500m

 

入場ゲート→終点ゲート:5000m(うち滑走路部分4000m

 

終点ゲート→関空駅:4000m

 

合計:13000m(13km)

 

 

 

 

13km?Σ(゚Д゚;)

 

 

 

 

 なんと今日の3時間だけで13kmも歩いていたようです。そりゃヘトヘトになりますわな。

 

第2期空港島、そして滑走路を歩くことはもう二度とないでしょう。

 

コースを完歩したことと、二度と歩けない場所を歩いたという達成感でお腹いっぱいです。

 

 

 

 

さて、ヘトヘトになって南イベント広場への階段を上がります。

 

 

 

 

 

 

疲れ切った@管理人を出迎えてくれたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こやつでした。

 

 

 

どっと疲れた・・・_| ̄|○

 

 

ちょうど南イベント広場で、マ●ドのイベントをしていたのですな。(;´∀`)

◆楽しいイベントでした。が・・・

 関空でしばらく休憩。体力を回復させたあとJRで帰阪の途につきます。しかし足はかなりだるくなっています。座って帰りたいので、確実に座れる関空特急『はるか』に乗って帰ることにしました。関空快速だと座れない可能性があるのですよ。

 実は1994年(平6年)の誕生以来、『はるか』に乗るのは初めてだったりします。いつもは通過する姿を見ているだけの『はるか』ですが、今日はのんびりとシートに座って天王寺まで移動することになります。少し優越感を感じての約30分の乗り鉄でした。(^^;)

 

 この日は神戸での海自練習艦隊の一般公開に行き、ベイシャトルで関空に移動。関空第2期島で約13kmも歩いて、最後は『はるか』で大阪へ戻るという、イベント2つ掛け持ち&大阪湾周遊プチ旅行を堪能しました。

 あ〜おもしろかった。十分に楽しめることが出来ました。ヽ(゚∀゚)ノ

 

自宅最寄り駅で降ります。そして、用事で借りているガレージに行くと・・・

 

 

 

シャッターが破壊されているがな・・・ヽ(`Д´)ノ

 

 

 

楽しい気分はぶっ飛びましたとさ・・・_| ̄|...○

 

>>シャッター事件その後

幸い、ガレージのシャッターは凹まされただけでバイク・車に被害はありませんでした。

ただシャッターはウンともスンとも動かないので開けることができず、シャッター屋が来るまで3日ほどバイク・車を出すことができませんでした。後日、シャッタ

ーは修理して復旧。鍵を追加してもらいました。シャッター付きガレージだからと言って安心してられません。ガレージに車を止めている時に車載警報機をONにしないといけないとは・・・。┐(´д`)┌ ヤレヤレ

なお、犯人グループは未だ検挙されておりません。(2007年5月末時点)

【『関空第2期滑走路ウォーク』レポ 終わり】

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