◆北海道2004

 結婚後の2004年(平16年)6月初めに北海道旅行に出かけました。帰阪後は「今度はいつ北海道に行けるかなぁ・・・」と思いながら過ごしていました。「5年後か10年後か・・・」(´・ω・`)ショボーン  ところがわずか4ヶ月後に行くことに。ヾ(゚∀゚)ノ

 行くのであれば、次はバイクで北海道を走りたい! でも@嫁が一緒ではバイクでは行けない。タンデムするわけにもいきませんから・・・。さて、困った。@嫁を一緒に連れて行き、なおかつバイクで北海道を走る・・・。

・・

・・・

・・・そうか!(゚∀゚)

 

車にバイクを積んでいけばいい。ヽ(゚∀゚)ノ

 

 車は我が愛車であるモビリオ・スパイク。それに載るバイクとなると、当然KSRU。ついに、ついにKSRUが北海道デビューすることになります。(つД`)

 こう言うことはすぐに実行に移す管理人。スパイクへのKSRU車載実験を一通り行い、長距離移動でも十分可能であることを確認。またフェリーの手配も済ませ、出発の日を待つのでした。

 ところでここで一つの不安要素が・・・。台風22号が発生し、週末にも日本本土に近付くとのこと。_| ̄|○マタカヨ・・・ 断っておきますが、私は召還していません。(;´∀`)

ツーリング期間>>2004年10月7日(木)〜10月12日(火)

2004年10月7日(木)

◆敦賀へGO!

 この日は朝5時に起床。準備やらなんやらで寝たのは1時頃だったので、4時間ほどしか眠っていない。朝食代わりにロールケーキを食べ、午前6時半に自宅を出発する。阪神高速に 入って池田線を北上。平日朝の通勤ラッシュが始まる頃で通行量が多かったが渋滞もなく7時前には豊中から名神高速に入った。

 さてスパイクだが、後部座席を倒して自重約80kgのKSRUや荷物を積んでいるので、いつもとは違って重い感じがする。しかし意外なことに加速はあまり変わらず、いつも通りに走ることが出来る。もともと加速力があるので、さして大きな影響はなさそうだ。そのKSRU、固定はしっかりしてあるのだが、加速やら振動などで少々緩んでくるのは仕方ないことか。『チャプチャプ』とタンクの中でガソリンが立てる音を聞きながら敦賀を目指す。

 午前8時15分には米原JCTを通過して北陸道に入る。予想以上に早いペースだ。8時半には賤ヶ岳SAで給油がてらの休憩。ここまでKSRUを搭載して走ったにもかかわらず、燃費は15k

/lと普段よりも良くなっていた。

 9時前にSAを出発。20kmほどで敦賀ICを下りてR9へ。バイクでよく走った道を敦賀FTへ向かい、9時半少し前に敦賀SAに到着した。ここまで約196km。KSRUが車内で転けることもなく無事に到着。調べてみると、やはり固定が少し緩んでしまい後方へ少し移動していた。前後方向への力に対する固定を考え直さないといけないようだ。

【写真】KSRUを搭載して敦賀に到着。KSRUを搭載したスパイク。

後ろはフェリー『あざれあ』

◆フェリー『あざれあ』

 フェリーターミナルにはすでにフェリーが接岸している。乗船する船は敦賀午前11時発の新潟・秋田寄港苫小牧東港行き。フェリーは1994年(平6年)に就航した『あざれあ』だ。相方のフェリー『しらかば』と共に同航路で活躍している。今回は仕事の都合と北海道での移動距離などを考えて、この便を利用することになったのだ。

 ターミナルに行き乗船手続き。車検証持参というのがバイク乗船時との違い。キャンペーン中だとかで、往路でのレストランのみで使用可能な1000円のクーポン券が付いてきた。(・∀・) しばらく待った後、午前10時15分頃から乗船開始となる。同乗者となる@嫁は先に乗船する。いつもとは違い車の待機場にて乗船を待つ。バイク待機場にはバイクが5台ぐらいしかいなかった。時期が時期だけにこんなものだろう。よく見るとバイクは全て秋田下船のようだ。

 考えてみれば、今まで長距離フェリーに乗船するときはいつもバイクだった。車でフェリーに乗船するのは、実は今回が初めてだったりする。誘導通りに進むのはバイクと同じ。バイクと違って継ぎ目や甲板にある凸凹をあまり気にしないで済むのは助かる。誘導に従って停車。三角形の固定具を車輪にかませただけで固定が終わる。

 新日本海フェリーだと、バイクの荷物は全て下ろさないとならないのだが、車では荷物をいちいち車外に出す必要は一切なく、そのまま車内に置いておける。もちろんKSRUを下ろす必要はない。固定を少し緩めただけで、そのまま車内に搭載となった。車内搭載とはいえKSRUも新日本海フェリー初乗船となった。

 必要な荷物を持って部屋に移動する。いつもなら(一人なら)2等寝台を予約していたのだが、今回は1ランク上げて1等船室を予約した。和室つまりは個室である。周囲をほとんど気にせずダラダラ出来るので大変居心地が良い。その分料金は高いのだが・・・(;´∀`) 朝早かったので、昼飯のカップラーメンを食べてから16時頃まで寝る。起きてから風呂に入りダラダラしていると夕食の時間となった。新日本海フェリーの夕食時間は18時から1時間半ほどなので、いつもよりも早めの夕食を食べる。

 22時35分頃、定刻より5分ほど早く新潟FTに到着した。甲板から車両の乗船風景を眺める。夜空は晴れているが、台風22号の接近により、北日本は明日から雨模様だという。Σ(゚Д゚;) 全くツイていない。連休中の北海道はヤバそうだ。晴れせめて曇りでも良いから天候がもってくれることを祈りつつ眠りについた。復路(帰り)のフェリーはちゃんと動くのだろうか?

敦賀FTを出港。ターミナルビル全景を船上から撮

影。

今回初めて利用した1等船室。畳部屋でした。

洗面台はありますが、トイレはありません。

新潟FTに到着。船上からターミナルビルを撮影。

今まで利用したことはありません。

2004年10月8日(金)

◆北へ北へ

 8日午前5時、秋田到着のアナウンスで起こされる。室内スピーカーのスイッチをOFFにするのを忘れていた。気をとりなおしてもう一度寝る。午前11時頃にやっと起きる。すでに非日常の世界に入っている。部屋にあるテレビのスイッチを入れて正午前のニュース&天気予報を見る。個室だとテレビがあって自由な時間に好きなチャンネル(とはいっても衛星テレビの2チャンネルだけだが・・・)を見ることが出来るのでありがたい。

 台風22号は南大東島を暴風域にいれつつ北東に進んでいる。明日(9日)に本州に上陸して三陸沖に抜けて、明後日(10日

)に北海道南の海上を北東に向かうそうだ。10日に道東に最接近してオホーツク海に抜けるというコースのようなのだが、道東に滞在しているときに思いっきり影響を被りそうな予感・・・。今回も台風を呼び寄せてしまった・・・。_| ̄|...○コロコロ・・・ まだ影響の少ない明日、曇り空の間に是非ともKSRUで北海道を走らねばならない。

 正午過ぎにレストランに行き朝昼兼用の昼食を食べる。例のクーポン券を使用したので不足分の100円だけ支払っての昼食となった。食後はぶらぶらと船内を散策。ちょうどこの頃、フェリーは津軽海峡に入り海峡を東に向かっていた。進行方向左側に北海道の陸影、右側に竜飛崎や下北半島が見える。去年の夏はあそこをZRX1100で走っていたんだよなぁ〜。

 やることがないので部屋に戻って昼寝。起きると15時過ぎだった。16時頃からぼちぼちと荷物を片づけ始める。個室だとつい荷物を散らかしてしまう。17時頃に荷物を持ってロビーに下りる。すぐに車両甲板が開放されて階段を下りて行く。下りるときは同乗者も甲板に下りることが出来る。

 乗船時はガラガラだった車両甲板は、いつの間にかトラックやトレーラで埋まっていた。一瞬、どこに車を停めたのか見当が付かなかった。トラックの間の細い隙間を荷物を持って通り抜け、やっとスパイクに辿り着いた。荷物を積み込み、緩めていたKSRUの固定具を締め直す。

 17時20分、フェリーは苫小牧東FTに到着。扉が開くがすぐに下りることはできず、しばらく待たされる。5分ほど待って私の番となり下船。4ヶ月ぶりの北海道である。(;´∀`)

【写真】苫小牧東FTに到着。フェリー『あざれあ』をバックにスパイクを撮影。

これから帯広まで移動する。

◆夜の日勝峠越え

 スパイク・KSRUにとっても、初北海道上陸である。(KSRUは間接的的だが) 私自身、自分の車で北海道上陸は初めてのこと。1995年(平7年)9月末にバイクで初上陸して9年目にして車で上陸となった。

 苫小牧東FT到着時点で日没直後だった。17時半を過ぎるとすぐに真っ暗となり夜となった。今日は9月上旬の気温だったそうだが、日が暮れると寒くなる。そんな寒い中、フェリーから下りたバイクが2台いた。この時期に北海道ツーリングのようだ。人のことは言えないか。(;´∀`)

 R235に入って浦河方面に向かう。鵡川を渡ってr74(道道穂別鵡川線)に入る。富川市街をパスしてショートカットするつもりだったのだが、2台先の先頭車がトロトロ走っているために、走行ペースがかなり落ちてしまった。イライラしていると、その先頭車がウィンカーも点滅させずにいきなり減速し左折。慌てた後続車が急停車したので、あやうく前を走る車にカマを掘りそうになった。周囲を確認せずにマイペースで走る香具師はどこにでもいるものだ。ヽ(`Д´)ノ

 r59(道道平取厚真線)に入ってR237に出る。あとはR237をひたすら北上する。町を除けばほぼ真っ暗な中を淡々と走り続ける。19時前に沙流郡日高町のR274交差点近くの道の駅『樹海ロード日高』に到着した。ここで少し休憩。

 さてここからはR274日勝峠越えとなる。ノーマル状態でも急勾配の坂道を上るのが苦手なスパイクなので、KSRUを搭載しての日勝峠越えとなるとさらに分が悪いと予想した。案の定、平野部ではそうでもないのだが、上り坂となるとさすがに加速が悪く、60k/hまで速度を上げるのに時間がかかる。後ろから来る速い車に道を譲りながら淡々と急坂を上って行く。

 途中の坂で登坂車線をちんたらと走る大型トレーラーを抜くと、意外にも前には車・トラックの姿はなく、しばらく1台だけで真っ暗な峠道を上っていくことになった。後ろに先ほどの大型トレーラーが走っているはずなので、速い後続車が追ってくることもないだろう。マイペースで淡々と上る。

 やがて標高約1100mの日勝峠を日勝トンネルでくぐる。TNの途中で巨大なコンクリートを積んだトラックに追いついてしまった。上川郡清水町側の下り区間にあるワインディング区間をクリアするまでは、トラックを抜けない状態が続くために、30〜40k/hぐらいでトラックの後ろをちんたらと走ることになる。おかげで後ろから来た後続車に煽られることもなく、坂道を下ることが出来た。

 平野部の平坦な区間に入ってトラックを抜くと、あとはいつもの通りに快走することが出来た。やがてR38交差点に到着。ここを右折して帯広方面に向かうが、19時台というのに帯広方面に向かう車・トラックの姿はほとんどなく独走状態が続いた。淡々と夜道を走って20時過ぎに帯広市街に入り、20時半頃にJR帯広駅近くのビジネスホテルに到着した。とりあえず本日の走行はこれにて終了。明日からいよいよ本格的な移動が始まる。(゚∀゚)ワクワク

 チェックイン後、近くの繁華街にあった焼き肉屋で豚丼を食べ夕食代わりにする。ホテルに帰ってから天気予報を見てみると、どうやら台風は10〜11日にかけて北海道に最接近するらしい・・・。KSRUで走ることが出来るのは明日ぐらいか・・・。ほんと、残念。(´・ω・`)ショボーン

2004年10月9日(土)

◆KSRU出動

 翌9日、午前6時に目が覚める。普段はこうはいかないのだが、旅行先では早起きになる。軽い朝食を食べて、午前8時前には早くもホテルを出発。道東目指して移動を開始する。台風が接近しつつあるためか、今日は朝から薄曇り状態。雨が降っていないだけ良しとしようか。

 帯広市街を走ってR241帯広北BPに入る。そのままR241を北上して、途中にある道の駅『ピアしほろ』で@嫁と運転を交代する。私がKSRUで走る間、@嫁にスパイクを運転してもらないといけないのだ。@嫁の運転するスパイクは淡々とR241を進む。足寄郡足寄町でR242に入り南下。中川郡本別町にあるR242本別パーキングエリアにスパイクを停めてもらう。

 スパイクからKSRUを下ろす。KSRUは初めて北海道に降り立ったことになる。外していたミラーを取り付け、荷物を片づけ、ジャケットやプロテクターを付けてライダーモードに入る。キック一発でエンジン始動。KSRUはいつもと変わらぬ快調なエンジン音を出していた。

【写真】KSRUがついに北海道の地に降り立ちました。

◆KSRU北海道初走行

 KSRU北海道初走行は、いきなり道ネタ集めの国道走行だった。(;´∀`) 中川郡本別町市街からR242からR274に入って東に向かう。後ろには@嫁が運転するスパイクがついている。こういう形でのツーリングは初めてなので、後ろの様子を確認しながら走って行くことになる。

 「撮影しながら進むので止まることがあるから、その時は通り過ぎて適当な場所で待っていてくれ」と@嫁に言っておく。最初は慣れないために変な場所に停めたりして事故を起こしかけたりしたが、走っている間に慣れてきたようで、こちらが撮影のために止まるとさっと追い越して先で待つようになっていた。それでもいいポイントがあっても急に は止まることができず、少し先で止まって待つように言って引き返して撮影したりしていた。2人で行動する以上仕方ないか。

 東に向かうとやがて民家や畑が消えて森の中に入って行く。整備された2車線道で何もない山中を淡々と走る。典型的な北海道の道の姿。原付2種バイクとはいえ『北海道をバイクで走っている』わけで、それを思うとめちゃくちゃ嬉しくなる。ヽ(゚∀゚)ノ

 やがて釧勝TNを越えてR274を東に向かう。この時期にバイクツーリングするライダーは少ないようで、走っている間に出会ったライダーは一人もいない。それ以前に出会う対向車自体が少なく、白糠郡白糠町二股までの間にすれ違った対向車は5台以下だった。R274〜R392というルートはマイナーなルートなのだろうか。

 白糠郡白糠町二股からR392を南下する。1983年(昭53年)10月23日、旧国鉄赤字ローカル線の廃止第一号として廃止された旧国鉄白糠線の線路跡があちこちに残っている。思わず脇道(ダート)に入って線路跡に近づいて散策したくなったが、はたと後ろにスパイク@嫁運転がいることを思い出して散策を断念する。(´・ω・`)ショボーン  こういう突発的なことが出来ないのが欠点だ。

 交通量の少ないR392に走りきり、白糠町市街でR38に入る。白糠の西側(帯広寄り)にダートのR38旧道があってKSRUで走りたかったのだがこれも断念。白糠からは東(釧路市街)方向に走る。白糠と釧路間のR38は海岸線近くを通るので、海からの風(横風)が強い。また大型トラックやトレーラーがの通行量が多く、対向トラックとすれ違う時の風圧も意外ときつい。小さいKSRUなので少し強い風でも簡単に流されてしまった。いつものような走りはできなので、車列に入って法定速度ぐらいで淡々とR38を走って行く。後ろにはスパイク@嫁運転が付いているので煽られることはないだろう。

 道の駅『しらぬか恋問』に立ち寄り休憩。以前にZRX1100で訪れたことがあるが、まさかここにKSRUで来るとは思わなかった。ここにあるレストランで海を見ながら昼食。台風22号の影響が早くも出てきており、海は白波が立っている。この分では明日からの天気がどうなるか分からない。直撃だけは避けてもらいたいものだ。

初走行は道ネタ集めでした。(;´∀`) 典型的な北

海道国道を行くKSRU。快調快調!

R392沿いには廃止された旧国鉄白糠線の跡が

至る所にありました。

恋問海岸には白波が・・・ 台風が接近しているそ

うです。Σ(゚Д゚;)

◆『ましゅまろ』到着

 道の駅を出てR38を東に向かう。釧路市大楽毛の交差点角にあるGSで、スパイクとKSRUの両方を給油する。ここからR240〜道道経由でr53(道道釧路鶴居弟子屈線)に出る。釧路市市街をパスするルートを取ったのだ。r53沿いにある釧路湿原展望台に立ち寄る。しかしあいにくの曇り空で散策には不向きだということで今回はパス。駐車場でKSRUに2ストオイルを追加しただけで立ち去った。

 r53をKSRUで快走する。晴れていれば気分爽快な道なのだが、曇り空では今ひとつだ。淡々とスパイクを引き連れて北上を続ける。15時前に弟子屈市街に入った。弟子屈からはR243〜R391と、良く知る道をひた走り、15時15分ぐらいに民宿『ましゅまろ』に到着した。KSRU・スパイクでの初見参である。

 一段落してからKSRUに乗って出かける。明日からの天気が分からないので、とにかく走っておくことにしたのだ。時間的に遠くには行けないので、『ましゅまろ』裏手にあるダート道に向かう。以前からダート道があるのは知っていたが、ZRX1100でダートを走る気にはなれず走ったこと

がなかったのだ。今回はKSRUなので、ダートでもあまり気にせず走ることが出来る。フラットダートやガレ場のあるダートなど、10kmほどダートを走って宿に戻る。これでKSRUの今日の走行距離が200kmを突破した。天気次第ではこれでKSRUの北海道走行が終わるかも知れない・・・。(´・ω・`)ショボーン

【写真】民宿『ましゅまろ』到着。もちろんKSRUで来たのは初めてです。

今日から2泊お世話になります。後ろの車は宿の車です。

◆KSRUダート走行

今回はKSRUで民宿近くのダート道を初走行。(゚∀゚) KSRUでも安心して走れました。

見通しの良い固い路面のダートが続きます。

脇道の行き止まりダート道の途中にて。

脇道のダート道にて。晴れていたなぁ・・・。

◆『ましゅまろ』1泊目

 宿に戻ってから@嫁とスパイクで川湯温泉公衆浴場に向かった。お気に入りのひなびた公衆温泉浴場だ。疲れを癒して宿に戻る。明日の天候が怪しいようなので、KSRUをスパイクに積み込んでおく。その後から夕食。本日の宿泊客は私たちだけなので、宿のオーナー宅に遊びに来たような感じだった。こういうアットホームな雰囲気が気に入り、かれこれ6年ほど通い続けていたりする。食後の宴会であれこれ世間話をした後、日付の変わった1時半頃に眠りに就いた。

 ちなみに台風22号は、伊豆半島に上陸後関東を通過して仙台沖の太平洋に抜けたそうだ。地下鉄が浸水したり、トラックがなぎ倒されるなど、関東一円に大きな被害を与えての通過だった。台風はこのまま北東に進み、明日には北海道南海上に達するとか。道東上陸の可能性は低くなったが、影響で天気は荒れそうだ。(〃ToT)=3 ハァ・・・ 今回はツイていない・・・。

2004年10月10日(日)

◆トロと散歩

 台風22号は北海道の南東海上に出た後、温帯低気圧となったそうな。ヽ(゚∀゚)ノ ヒャッホウ!! 一時はどうなるかと思ったが、『晴れ女』の@嫁のおかげか、宿の娘さんの「てるてる坊主」のおかげか。とにかく台風直撃は免れた。

 朝食後、しばらくしてから何故か宿の飼い犬「トロ」と散歩したくなった。そういや今まで一度も「トロ」と散歩したことがなかったことに気づく。許可をもらって@嫁と一緒に付近を散歩する。老犬ながら、シベリアンハスキーは力が強い。ぐいぐい引っ張られてしまい、しまいに転けてしまった。凹○ コテッ 見るに見かねた@嫁が変わると「トロ」は大人しく歩く。犬の散歩にはコツがいるそうな。

猫の扱いは慣れているのですがね。(^^;)

【写真】散歩中の@嫁とトロ。

◆知床峠

 散歩から帰った後、スパイクで出かける。知床峠の紅葉が見頃だというので、R334知床峠に向かうことにした。台風がそれたので今日の天気は曇りだとか。雨は降らないそうなのでKSRUで知床峠まで走ろうかと思ったが、KSRUでR391野上峠とR334知床峠のあの急坂を上るのはつらそうだし、@嫁が運転できるかが不安だったので、ひとまず知床峠までスパイクに積んで移動することにした。

 R391野上峠を越えてr805(道道札弦停車場水上線)に入りr1115(道道摩周湖斜里線)を走る。斜里郡小清水町のR334交差点にあるローソンに昼飯用のおにぎりを買う。北海道に来ているのに昼飯がコンビニおにぎりというのはどこか寂しい・・・。斜里に出てR334をひた走る。知床峠に向かう道はこれ1本だけなので、交通量は多い。

 整備された道を淡々と走る。正午頃にウトロ市街を抜けていよいよ知床峠区間に突入した。2車線の急勾配・急カーブが続くワインディング区間。知床峠を初めてバイクで走ったのは1995年(平7年)9月末からの初北海道ツーリングでのこと。このときは標高500m付近から視界1mぐらいしかない濃霧の中を走ることになり、景色や走りを楽しんでいる余裕は全くなかったことを覚えている。

 今日はというと、天候は曇りだが霧は出ておらず視界は良好。赤・黄色・オレンジなど色とりどりの木々が沿道に見える。実に見事な紅葉だ。羅臼岳は雲に覆われており姿は全く見えない。晴れていたならさぞ素晴らしい風景が広がっていただろう。

 標高500m付近まで上がるが霧は出ていなかった。しかし標高600mを過ぎると徐々に靄ってきた。窓を開けると風がかなり冷たい。気温がかなり下がって いるようだ。道はやがて急カーブが連続するようになる。そして徐々に視界が悪くなり、視界が5mぐらいになってきた。

 12時半頃、知床峠に到着。風がかなり強く西→東方向に吹いている。周囲には徐々に霧が出てきた。風で運ばれてきた雲がかかってきているのだろう 。外に出てみるとかなり寒い。そんな中、ここまで来たのだからと記念撮影のために展望台に行ったのとトイレに行った以外、@嫁はスパイクから下りようとしない。

 20分ほど車内で待ったが、霧は晴れるどころか徐々に濃くなり始め視界も悪くなってきた。さすがにこの寒さと強風そして霧の中を、KSRUで走ろうという気持ちにはなれなかった。このままスパイクに積んだままウトロに戻ることにした。(;´∀`)

知床峠は濃い霧(雲?)の中でした。羅臼岳は全

く見えません。

KSRUを下ろそうとしましたが諦めました。知床

峠まで来た証拠写真。

R334を下る途中で羅臼岳が見えたので撮影。

後ろを確認して路肩に乗り上げて停まりました。

◆変わる知床

 知床峠からウトロに向かって引き返す。標高600mを過ぎると霧が晴れて視界は良好になった。その途端、沿道には紅葉を撮影しようと路肩に駐車する車があちこちに目立 つようになった。中には車線を塞ぐように中途半端な停め方をしていたり、急に止まる車がいて実に走りづらい。もうちょっと考えて停まれと小一時間・・・(゚Д゚)ゴルァ

 ウトロの町まで下る。町を過ぎてオホーツク海を見ながら斜里方向に向かって進む。天候は曇りだが薄日が射している。オホーツク海側の天候は回復傾向のようだ。途中で立ち寄ろうとしたオシンコシンの滝は、一大観光スポットと化してしまい大混雑していたので通り過ぎる。昔はあまり人のいない場所だったように記憶しているのだが・・・。ここに限らず、知床半島一帯の俗化が進んでいるように思える。それが良いことなのか悪いことなのかは、あと5年もすれば分かるのだろう。

◆快走!KSRU

 おにぎりを購入した、R334・r1115交差点にあるコンビニに立ち寄る。少しの休憩の後、KSRUを下ろす。せっかく積んできたのだし、雨は降っていないので走ることにした。ここは道ネタ集めということで、R334を美幌に向かって走ることにする。

 斜里郡小清水町内のr1115交差点〜R391交差点間はほぼ直線が続く北海道らしい区間。広大な畑の中を進んで行く。R391を過ぎると丘陵地帯を進むようになり、アップダウンとカーブが続くようになる。ここでも昨日と同じように撮影のために何度か止まって撮影する。@嫁も運転に慣れてきたようで、危なっかしい場面も少なくなった。

 美幌の陸自駐屯地前を過ぎてしばらく進むとR39と合流。ほどなくして美幌市街に入った。市街のGSで給油した後、R243に入る。途中で美幌温泉に立ち寄るが混雑していたのでパス。そのまま美幌峠に向かう。

 R243を走っていると、後ろを走るスパイク@嫁運転がハイビームになっていることに気が付いた。かなり眩しい。スパイクを止めて運転席の窓から@嫁に注意していると、何故か対向車がクラクションを鳴らして去っていた。どうやら女性の運転している車を無理矢理止めて難癖を付けているガラの悪いライダーと見えてしまったようだ。(;´∀`)

 美幌峠区間に入る。道は徐々に急勾配になり適度なカーブが続くようになる。ボックスをスパイクに積んで軽くなっていたので、KSRUは快調に上り坂を上って行く。4速で60+●k/hぐらいのペースで走っていたら、段々と加速が付き快走モードに入った。あめふらし@管理人も感覚が麻痺し始め、徐々にテンションが上がって行く。(゚∀゚)アヒャ・・・

やがて70k/hぐらいで走るレンタカーに追いつく。これが中途半端に遅くカーブで速度を落としたりするので、直線区間で一気に抜き去った。このときにブレーカーがぶっ飛び、スイッチが入ったままの状態となって爆走モードに・・・ (゚∀。)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ

 追いつこうとするレンタカーとの距離はどんどん開いていったような記憶が・・・。峠手前でメーターを見るとかなりの速度になっていた。ふと冷静になり美幌峠の駐車場(左側)にKSRUを止める。先ほどのレンタカーが結構な速度で去って行った。(;´∀`)

 しばらく待って置き去りにしたスパイク@嫁運転と合流。道の駅『ぐるっとパノラマ美幌峠』でしばらく休憩して頭を冷やす。美幌峠でKSRUの記念撮影をしてから出発する。

 R243の美幌峠弟子屈側は急勾配・急カーブが連続するワインディング区間。屈斜路湖はカルデラとなっているので、美幌峠を境にして美幌側(外側)の勾配は緩く、弟子屈側(内側)の勾配はかなり急となるのだ。大型車の通行が以外と多いので、アスファルトがガタガタになっている場所が多くKSRUだと走りづらい。おまけに峠を越えると周囲は真っ暗となり、KSRUのライトだけでは心許ない状態となる。必然とゆっくりと走ることになった。ZRX1100ならともかくKSRUの単独走行なら煽られるところだが、後ろにスパイク@嫁運転がいるのでそれもあまり心配ない。先ほどのあめふらし@(゚∀゚)アヒャ状態とはうってかわって、法定速度で淡々と走って行った。

 途中でR243から美留和に抜けるショートカット道に入るつもりが、暗くて良く分からず違う行き止まりの道に入ってしまった。

これはヘタに脇道にはいると迷ってしまいかねないので、距離が長くなるがR243〜R391と三角形の2辺を通り美留和に向かった。

 すっかり暗くなった17時半頃に民宿『ましゅまろ』に到着。本日のKSRUの走行距離は約110kmでした。

【写真上】R334で撮影した斜里岳。手前は菜の花(だったかな?)畑。

【写真中】コンビニ駐車場で撮影した出発直前のKSRU。

【写真下】美幌峠にて。ボックスのない軽装備なので軽くて速度が出ました。

◆『ましゅまろ』2泊目

 10月上旬となると夜はかなり冷え込む。美幌峠から下ってくる間に冷え切ってしまった。早速風呂に入らせてもらい体を温めて生き返った。

 さて今日の宿泊客は会津で民宿を経営している夫婦と、ブラックバード乗りのライダーさんが一人、それと私達の合計5人だった。このうちライダーさんは、以前川北温泉へのダート道(しかもあの南区間)をブラックバードでクリアしたという強者だ。明日、ブラックバードで川北温泉に向かうという。神です。

 この日の宴会はいろいろな話で盛り上がる。旅館(民宿)の食事事情について貴重は話を聞くことが出来た。また結婚の話となり、結婚後はいかにして北海道ツーリングに出かけるかという、我々ライダーには重大な話で盛り上がった。

 短い時間だったが、実に楽しいひとときを過ごすことが出来た。明日はもう帰阪しないとならないとは・・・。時が経つのは早い。

(´・ω・`)ショボーン

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